国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2012-11-01 15:25

(連載)対露政策を政局の具とするな(1)

袴田 茂樹  新潟県立大学教授
 野田首相が今年12月にロシアを訪問するという。また、今年7月の日露外相会談で玄葉外相はプーチン大統領に、森喜朗元首相の訪露を打診し、プーチンは「いつでもどうぞ」と答えた。日露間の様々なレベルでの交流と意思疎通は大変結構である。ただ、単なる国内政局に利用するための具として首相会談や日露交流を考えると...▶続きはこちら
2012-11-01 06:57

野田の新条件は「解散先延ばし」とは言えぬ

杉浦 正章  政治評論家
 首相・野田佳彦の国会答弁の焦点を端的に言えば、従来からの解散3条件に経済対策第2弾を付け加えたことが、解散先延ばしかどうかの一点に絞られる。浅薄に見れば先延ばしで、衆参同日選挙などという見方に“発展”するが、そうではあるまい。野田は党内の「先延ばし論」と野党の「即解散論」の中間を狙って、微妙な球を...▶続きはこちら
2012-10-30 10:10

気負うだけの「限界政権」

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 臨時国会が召集され、野田政権が正念場を「どのような策」で危機的状況に立ち向かうのかに、国民の関心は集まっていると言っていい。しかし、筆者が危惧する「どのような策」について、首相は多分こう答えるだろう。「策などありません。わが国が置かれた状況を踏まえ、野党に真摯に説明、協力を求めたいと思います」と。...▶続きはこちら
2012-10-29 06:55

解散をめぐり土壇場の攻防へ:臨時国会開幕

杉浦 正章  政治評論家
 10月29日からの臨時国会は冒頭から政治史上でも希有な「解散」をめぐっての激突状態に突入する。閉会中は政権サイドの解散先延ばしの“宣伝”が先行してきたが、今後は野党攻勢で政界の雰囲気は解散がいつあってもおかしくない方向へと転ずる。参院では首相・野田佳彦の所信表明演説すら出来ない異常事態だ。既に野田...▶続きはこちら
2012-10-26 09:51

(連載)遠隔操作パソコン冤罪事件は国家安全保障問題(2)

高峰 康修  日本国際フォーラム客員主任研究員
 深刻なサイバー攻撃を自衛権の対象とする以上、発信源の特定と、態様の正確な把握は必須である。さもなければ、「踏み台」とされた国に、誤って自衛権を発動しかねない。我が国のサイバースペース防衛に当たるのは、主として、警察、そして自衛隊であるが、今回の冤罪事件は、我が国のサイバーセキュリティを司る主要当局...▶続きはこちら
2012-10-25 02:22

(連載)遠隔操作パソコン冤罪事件は国家安全保障問題(1)

高峰 康修  日本国際フォーラム客員主任研究員
 今年の7月から9月にかけて、遠隔操作されたパソコンからインターネット上に犯罪予告が連続的に書きこまれた事件の容疑者として4人が逮捕され、いずれも誤認逮捕であることが明らかになるという冤罪事件が発生し、大きく取り上げられている。この件については、警察当局が、脅迫的かつ誘導的な尋問によって、被疑者に強...▶続きはこちら
2012-10-24 09:50

(連載)フリーダム・ハウスの警告にみる日本の世界政策(2)

河村 洋  外交評論家
 現在、NATOシカゴ首脳会議で見られたように、大西洋同盟には遠心力が働いている。また日米同盟も沖縄基地問題をめぐって大きく揺れている。専制諸国と過激派はこうした機会を逃さない。民主主義の後退から立ち直り中東の自由を支援してゆくためには、主要先進民主主義国の戦略的パートナーシップを再構成して自由の価...▶続きはこちら
2012-10-24 06:59

自民党は審議拒否戦術を転換せざるを得まい

杉浦 正章  政治評論家
 自民党執行部が早くも解散戦略の修正を迫られている。発足早々から審議拒否の強硬路線で突っぱねてみたが、野田の解散先送りの壁にあい、振り上げた拳を降ろさざるを得なくなったのだ。かねてから筆者が指摘してきたように、審議拒否では事態を打開出来る見通しが立つわけがないのだ。折から法相・田中慶秋の“仮病辞任”...▶続きはこちら
2012-10-23 15:46

(連載)フリーダム・ハウスの警告にみる日本の世界政策(1)

河村 洋  外交評論家
 昨年、チュニジアとエジプトでフェイスブックを通じた若者のネットワークがアラブの春を引き起こし、長年にわたる中東の民主化の夢が動き出したことは、非常に強烈な印象を世界に与えた。しかしフリーダム・ハウスは“Freedom in the World 2012”と題する報告書で「世界全体、中でもアジア、ラ...▶続きはこちら
2012-10-23 10:11

中国の反日教育と“アニメ・一休さん”

若林 洋介  学習塾経営
 最近の日本のテレビ番組を見ていると、対中国認識に非常に偏向があるように思えてならない。テレビ番組では、日中関係の政治的な側面にばかり注目した情報が集中しており、いかにも中国人全体が反日意識のかたまりであるかのような印象を受けてしまうのだ。また子どもたちには、歴史教育の一環として、日中戦争の時代にお...▶続きはこちら
2012-10-21 22:57

政権維持は国民に対する背信だ

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 民主、自民、公明3党の党首会談が決裂した。野田政権は29日に臨時国会を召集すると決めたが、国会が機能するとはとても思えない。自公の「年内解散要求」をにべもなく蹴った後だ。政権が「さあ国会を開きましょう」と言ったところで自公が「そうですか」と乗ってくるはずもない。党首会談に先立つ3党の幹事長会談で、...▶続きはこちら
2012-10-21 22:21

米・ミャンマーの軍事関係促進への動き

高峰 康修  日本国際フォーラム客員主任研究員
 米国は、ミャンマーとの経済的関係のみならず、軍事的関係をも促進しようとしている。米国のバーンズ国務副長官は、アジア歴訪の途次、日本の一部マスコミとの会見で「米国とミャンマーの間の軍事交流再開を検討している」と述べた。さらに、米国防総省のリトル報道官は、米国とタイが中心となって行われる多国間軍事演習...▶続きはこちら
2012-10-19 06:55

大包囲網の中で野田が「解散新提案」へ

杉浦 正章  政治評論家
 国家戦略相・前原誠司は独特の政治美学を持っていると思う。自らの外国人献金が発覚するや、「世話になったオモニに迷惑をかけられない」と、直ちに外相を辞任した。法相やどこかの党の幹事長とは大違いだ。その前原が、今度は焦点の臨時国会の解散について、10月18日「民主党政権がどうなるか分からないが、国家のた...▶続きはこちら
2012-10-17 17:14

沖縄のこの現実から目をそらすな

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 沖縄本島中部で、またも米兵による地元女性に対する性的犯罪が起き、米兵2人が暴行、強姦・致傷容疑で県警に逮捕された。辺野古移設で揺れる普天間飛行場にオスプレイ配備が強行され、沖縄県民の怒りがみなぎっている最中での事件である。上京中の仲井真知事は滞在を延ばし、首相官邸、外務、防衛両省に厳重に抗議した。...▶続きはこちら
2012-10-16 09:41

(連載)チャベス四選から貧困と民主主義を考える(2)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 ただし、チャベスが尊重する民主主義は、「多数者の意志に基づいて統治する」という、いわば「剥き出しの民主主義」です。歴史に名高いフランス革命では、「革命の遂行」という目的のために、少数者の人権は事実上無視されました。「反革命的」とみなされた人間は粛清の対象となり、貴族や教会の財産も没収されました。「...▶続きはこちら
2012-10-16 06:52

自民の「世襲復権対策」は“ザル規制”だ

杉浦 正章  政治評論家
 今朝の朝日川柳に「世襲でなくて、家業と言って」とあるが、もっともだ。自民党の積年の病弊がまたぶり返した。こそこそと衆院選挙向けに世襲候補を決めていたが、ばれると10月15日、「現職が引退する選挙区の公募手続きに党員投票を加える」と発表した。幹事長・石破茂は「その人が本当にふさわしいか、ルールを明ら...▶続きはこちら
2012-10-15 10:05

(連載)チャベス四選から貧困と民主主義を考える(1)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 10月7日、中南米のベネズエラ大統領選挙で、現職のウゴ・チャベス大統領が四選を決めました。チャベス大統領は、国内では「21世紀の社会主義」を掲げ、主要産業の石油関連企業をはじめ企業の国有化が進められ、それに基づいて低所得者向けの住宅建設などを推進することで、貧困層からの厚い支持に支えられています。...▶続きはこちら
2012-10-12 09:53

臭いものに蓋をするのか

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 東日本大震災から1年7カ月になる。今も被災者の悲痛な声が届いてくる。被災地の現状はどうなっているのかと考える度に、野田政権の震災復興対策の野放図さが見えてくる。私はかねてから被災地の復旧・復興に「政治」の顔が見えない、官僚主導のマニュアルに沿った代わり映えのしないごく当たり前の政策しか実施されてい...▶続きはこちら
2012-10-12 09:46

(連載)「リーダーなき世界」でのサバイバル(3)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 自らの「神通力」が通じない対象が、取るに足らない小さな相手ならば、欧米諸国も鷹揚に構えられるかもしれません。しかし、既にその相手は、自らに迫る勢いをもっており、さらにその相手ぬきには自らが存立できない状況が、より欧米諸国の神経をいらだたせることになります。ノルウェーで移民排斥を訴えた極右青年による...▶続きはこちら
2012-10-11 09:48

(連載)「リーダーなき世界」でのサバイバル(2)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 この状況下、アメリカの政治学者I.ブレーマー(Ian Bremmer)を皮切りに、欧米諸国では1年ほど前から‘Gゼロ’(G-Zero)の議論が出てきました。アメリカは、かつてのような力を発揮できず、またそれに代わる勢力もない。世界をリードする大国が消滅した、というのです。これまでみてきたような状況...▶続きはこちら
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