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2021-11-15 19:01
(連載1)FRBの量的緩和縮小と日銀の現状維持
岡本 裕明
海外事業経営者
アメリカの中央銀行に当たるFRBは11月2-3日に開いた定例会合で金融の量的緩和縮小を発表しました。FOMCの定例会合の結果発表は北米太平洋時間で通常は午前11時。株式市場はあとまだ2時間開いています。毎度のことですが、トレーダーはこの瞬間にすべてを集中させ、その発表の内容でどどっとマーケットの指...
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2021-11-10 20:16
立憲民主党を惨敗させた「共産党アレルギー」
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
今回の総選挙を一言で総括すれば、右派系政党が勝利し、左派系政党が敗北したことである。具体的には、右派系の自由民主党が予想外に善戦し衆議院の絶対安定多数261議席を確保した。また、右派系の日本維新の会が議席を4倍の41議席に増やし大躍進した。これに対して、左派系の立憲民主党が14議席減の惨敗、同じく...
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2021-11-08 20:16
現代中国の盲点九論:「最近の習近平体制の明暗」再論
松本 修
国際問題評論家(元防衛省情報本部分析官)
11月8日付の新華社記事によると、中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(第19期6中総会、以下「6中総会」と記述)が同日午前に北京で開幕した。習近平中央委員会総書記は、中央政治局を代表して活動報告を行うとともに、「党の百年奮闘した重大成果と歴史的経験に関する中国共産党中央の決議(討論稿)」(...
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2021-11-06 08:48
(連載2)新聞・テレビの衆院選議席予測を採点する
中村 仁
元全国紙記者
今回は、全国289の小選挙区のうち、野党共闘で候補を一本化したのは213でした。「4割で野党と接戦」(日経)という情勢分析でしたから、予想が難しかったのでしょう。接戦ならば、比例選の当落を決める惜敗率がなかなか定まらなかった。主要紙の朝刊最終版の見出しは、読売が「自民、単独過半数。立民惨敗、維新躍...
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2021-11-05 17:50
(連載1)新聞・テレビの衆院選議席予測を採点する
中村 仁
元全国紙記者
衆院選で自民党が大幅に議席を減らすとの予想が多かったのに、結果は狂いました。「自民、過半数割れも」のはずが「絶対安定多数を確保」です。新聞、テレビの選挙予想は惨敗です。昨晩、テレビの選挙速報を見ていると、早々に最終議席予想を流したのは、池上彰氏が陣取るテレビ東京でした。ずばり「自民240、公明30...
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2021-11-04 15:54
(連載2)戦争の放棄は真の平和主義か
倉西 雅子
政治学者
それは、真に平和を実現しようとするならば、実を申しますと、戦争の放棄よりも紛争の平和的な解決手段の整備の方が遥かに効果的ということです。今日にあっては、私人間で争いごとが起きたとしても、それを自力救済や私闘で解決させる国は殆ど存在していません。それを容認すれば、戦うことを諦める民が平和から遠のくこ...
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2021-11-03 20:53
(連載1)戦争の放棄は真の平和主義か
倉西 雅子
政治学者
戦後直後の1946年11月3日に日本国憲法が公布されて以来、日本国内では護憲派、特に憲法9条を信奉する消極的平和主義者が平和運動を行ってきました。これらの平和主義者は、’戦争は要らない、軍隊も要らない’と訴え、憲法第9条の条文を無条件放棄論として解釈して、非武装を実現しようと訴えてきました。その熱...
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2021-11-02 16:42
立憲民主党は共産党との「閣外協力」を解消せよ
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
10月31日の総選挙が終わった。結果は自民党261名、立憲民主党96名、日本共産党10名、日本維新の会41名などである。自民党の261名には驚きである。なぜなら、選挙終盤の世論調査では233議席の単独過半数ぎりぎりの情勢で苦戦とみられていたからである。予想外の善戦と言えよう。また、常に「改革」を訴...
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2021-10-30 21:04
「7月7日は七夕」だけでは教養足らぬ
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
中国国民にとっては耐え難い屈辱的戦争の始まった日でもあったから、かの国に居る我が同胞たちはこの日ばかりは目立たないように配慮する必要がある。「中国当局は18日までに、ソニーグループの中国法人に対し、広告法違反で100万元(約1780万円)の罰金を科したと発表した。ソニーが盧溝橋事件が起きた日の7月...
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2021-10-29 19:08
中国、モラルハザードで信用崩壊の可能性
大井 幸子
国際金融アナリスト
中国不動産バブルが崩壊に向かうという報道が相次いでいます。恒大集団、ファンタジアなど大手不動産デベロッパーがデフォルトの危機にあります。今後の注目は山積みとなる不良債権の処理です。中国ではすでに国営の不良債権の受け皿会社、華融資産管理(華融)があります。これは米国のRTC(Resolution T...
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2021-10-28 21:22
日本共産党は安保で立憲に「閣外協力」できるのか
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
10月31日投開票の政権選択の総選挙が迫ってきた。4年ぶりに行われる今回の総選挙は、9年間に及ぶ安倍・菅政権の評価や、岸田新政権の政治姿勢や政策に対する審判である。それと同時に、政権選択選挙である以上は、市民連合を介し、安保法廃止・立憲主義回復などの「野党共通政策」の実現を目指す限定的な「閣外協力...
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2021-10-27 10:57
(連載2)財政に対し独立した監視機関の設立を
中村 仁
元全国紙記者
経済成長率が名目2%ならば、29年度には達成できるとのシナリオは示しています。最近10年間の平均値は1%ですから、信頼できる数字ではない。鈴木財務相は就任時に「2025年の目標に向け、しっかり取り組んでいく。財政出動と財政規律の両立は可能だ」と、述べています。口先だけです。岸田首相は数十兆円の経済...
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2021-10-26 18:03
(連載1)財政に対し独立した監視機関の設立を
中村 仁
元全国紙記者
岸田新政権が衆院を解散し選挙戦が始まりました。与野党そろって巨額の財政出動を選挙公約に掲げ、選挙戦を戦います。日本の財政はすでに、制御不能の状態に陥っているのに、無責任な話です。野党は与党の放漫財政策を牽制するどころか、消費税率の引き下げ(立民、共産、維新、国民)、一律10万円の給付金など、与党並...
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2021-10-22 20:40
ドイツ政府の「脱原発政策」補償について
真田 幸光
大学教員
私の知るところ、ドイツ政府は今春、ドイツ政府が示した、「脱原発政策」によって損害を受けたと主張する電力会社4社に対して、補償金として総額で約24億ユーロを支払うことで合意したと発表しました。即ち、ドイツのメルケル政権は2011年に発生した日本の東京電力福島第一原発事故を受け、2022年までに脱原発...
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2021-10-20 19:10
現代中国の盲点八論:「米中対立」の幻相
松本 修
国際問題評論家(元防衛省情報本部分析官)
はじめに10月19日付の拙稿の誤りを訂正し、若干の推論を追加しなければならない。まず「1年毎に開かれる(中国共産)党中央委員会総会である6中総会の開催」は、「9月末に開かれた政治局全体会議で時期は11月」に決定したと述べていたが、これは「8月末の政治局全体会議」の誤りであった。そして、拙稿末尾で触...
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2021-10-19 22:27
(連載2)財政政策を検証しない政治のツケ
中村 仁
元全国紙記者
麻生前財務相は「物価2%上昇まで基礎的財政収支の黒字化目標を凍結するとの高市氏の主張は、放漫財政だ」と、批判しています。麻生氏の批判のほうが正論です。麻生氏は裏で動き始めているでしょう。松野官房長官は「矢野氏は私的な意見として述べたものだ。(進退については)現時点では差し控える」と発言しました。財...
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2021-10-19 02:37
現代中国の盲点七論:『習近平政権下の「共同富裕」とは何か』再論
松本 修
国際問題評論家(元防衛省情報本部分析官)
中国共産党は10月18日、習近平総書記の主宰で政治局全体会議を開き、第19期中央委員会第6回総会(第19期6中総会、中国語では「第十九届六中全会」で以下「6中総会」と記述)を、11月8日~11日に北京で開催することを決定した。さらに、今回の政治局会議は「党の百年奮闘した重大成果と歴史的経験に関する...
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2021-10-18 19:03
(連載1)財政政策を検証しない政治のツケ
中村 仁
元全国紙記者
矢野財務次官の寄稿「このままでは国家財政は破綻する」(月刊文芸春秋11月号)が波紋を広げ、さらに岸田首相の総裁選公約である金融所得課税の強化先送りなど、岸田政権の経済政策は発足早々、動揺しています。 財政拡大、金融膨張のアベノミクスを検証してこなかった政治が混乱を生み出しています。岸田首相の「新し...
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2021-10-16 19:39
(連載2)中国の共産主義国家ゆえの経済問題
大井 幸子
国際金融アナリスト
ソ連の経済構造は国家計画経済であり、あらゆる生産手段が国有化され、個人や民間の経済活動の自由はなく、全くの統制経済でした。国民は公務員、働いても働かなくても同じ給与。納期はない、品質管理もない工場には不良品が積まれ、出荷されても売れない。返品の山となり、市場にはモノが出回らない。ソ連は慢性的なモノ...
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2021-10-15 22:26
(連載1)中国の共産主義国家ゆえの経済問題
大井 幸子
国際金融アナリスト
中国共産党はこの7月に創設100周年を迎えました。戦後から振り返ると、毛沢東から鄧小平の市場開放へ大きく方向転換し、その後は江沢民・胡錦濤によるテクノクラート支配の下で資本主義的な経済に切り替わり、大きな成長を遂げてきました。そして、2013年に習近平がトップに立ちました。が、この7-9月の成長率...
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