国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2018-12-06 11:42

(連載2)入国管理法改正案の隠れたリスク

倉西 雅子  政治学者
 サンダーランドの事例は、外国企業による外国人雇用の形態が、進出先国を振り回すリスクを示しています。仮に、‘ブレグジット’に伴い、イギリス国内で外国企業に雇用されていた外国人が一斉に解雇された場合、一体どのような事態が起きるのでしょうか。雇用側である外国企業は、別の国に工場を新設、あるいは移転し、そ...▶続きはこちら
2018-12-05 15:09

(連載1)入国管理法改正案の隠れたリスク

倉西 雅子  政治学者
 今般、国会に提出された入国管理法改正案は、成立すれば日本国全体に長期的、かつ、広範に亘る負の影響を及ぼすことが予測されます。同法の施行に伴う重大なリスクに関しては、十分な国民的な議論もないまま、日本国政府は、あくまでも年内成立を目指すようです。あたかも、時間的余裕を与えない奇襲作戦のように…。 
...▶続きはこちら
2018-12-03 16:00

躍動するホーチミン

真田 幸光  大学教員
 今週は、ベトナムのホーチミン市に行って参りました。若年人口が多く、また、潜在的な労働者の数、潜在的な消費者の数の多いベトナムには、経済成長の伸びしろがあると思います。そうした一方で、ベトナム政府は、国家債務が大きい中、国家のGDPの65%以内に国家債務を抑えようとしており、そうした結果、ベトナムの...▶続きはこちら
2018-11-30 13:41

(連載2)世界の流れに逆行する日本

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 住民の激しい抗議デモを受け、ベクテルは撤退に追い込まれたが、その後ボリビア政府に損害賠償請求を行っている。2006年、ボリビア大統領選挙では反米左派のモラレス氏が当選したが、こうした行き過ぎたグローバル化にさらされた経緯に鑑みれば、無理のない反応といえる。こうした事例は、後を絶たない。フィリピンの...▶続きはこちら
2018-11-29 12:54

(連載1)世界の流れに逆行する日本

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 開会中の臨時国会は外国人労働者の受け入れや、日米通商交渉など重要テーマが目白押しだが、そのなかで政府が成立を目指す水道法改正案は埋もれた感が強い。水道事業に民間企業の参入を認める政府の方針は、世界の流れに完全に逆行するだけでなく、先行事例の検討も不十分な見切り発車と言わざるを得ない。まず、政府が目...▶続きはこちら
2018-11-28 11:00

中国の‘消費大国化’はアメリカ抜きのグローバル戦略か?

倉西 雅子  政治学者
 米中貿易摩擦の最大要因は、中国が巨額の貿易黒字をため込む一方で、アメリカが貿易赤字に苦しむという貿易収支の不均衡にあります。このため、アメリカは、中国製品に対する関税率を引き上げるなど、立て続けに中国の貿易黒字削減に向けた措置を強化しておりますが、中国側も、貿易不均衡の批判を躱すために、自らの市場...▶続きはこちら
2018-11-27 15:43

北方領土は戻らず棚上げのままか

中村  仁  元全国紙記者
 安倍首相とプーチン露大統領との首脳会談が行われ、北方領土の返還交渉に変化が起きそうなことを首相側は匂わせています。北方四島は第二次世界大戦の終了直前にソ連軍が不法占拠し、かつては1万7000人も在住していたといわれる日本人を強制退去させました。ソ連に一方的な非があり、許せるものではありません。では...▶続きはこちら
2018-11-26 12:51

中国の南南協力外交の行方と世界

真田 幸光  大学教員
 私が見るところ、最近の中国本土の国力増強は、その質、スピード共に目を見張るものがあり、国際社会に於ける覇権国家としての地位を着々と固めてきているように見られます。そして、「一帯一路構想とAIIB運営と言うセット商品」を背景に、しっかりと、「ユーラシア大陸に於ける影響力」を拡大しているようにも見られ...▶続きはこちら
2018-11-23 17:11

(連載2)日本国政府の‘海外ファースト’のリスク

倉西 雅子  政治学者
 第3に指摘すべきリスクは、不利な国際分業の固定化です。市場のグローバル化は、垂直的国際分業のみならず、水平的国際分業をも加速化させますが、それは、必ずしも、全ての諸国や国民に対して公平、かつ、利益となる体制の成立を意味するわけではありません。例えば、グローバル市場では、規模の経済が強く働きますので...▶続きはこちら
2018-11-22 10:49

政治倫理を欠くトランプ氏との外交関係

中村  仁  元全国紙記者
 ストロングマン(強権的政治指導者)という視点が、政治潮流で目立ちます。トランプ米大統領はその頂点にいます。政治学者やメディアは「政治指導者」と訳しています。政治倫理に欠け、指導者の資格がない人物が多く、「指導者」というのは、どうかと思います。安倍首相の外交政策の基軸は、トランプ氏と親密とされる関係...▶続きはこちら
2018-11-22 10:30

(連載1)日本国政府の‘海外ファースト’のリスク

倉西 雅子  政治学者
 多文化共生主義に基づく入国管理法の改正案は事実上の移民政策であり、かつ、‘海外ファースト’の原則の確立を意味するのですが、日本国政府の海外優先の姿勢は、この問題に限ったことではありません。人手のみならず、中小企業の後継者不足の問題までも、常に海外から人を国内に呼び込むことで解決しようとしております...▶続きはこちら
2018-11-20 11:22

(連載2)外国人労働者受け入れ拡大の議論

岡本 裕明  海外事業経営者
 職の奪い合いについては、他のメディアでも懸念を示していました。まず、これは一時的就労ビザであることを忘れてはいけません。今回、「高い能力である特定技能2号をもつ人は、将来永住権申請への道が開ける」としていますが、大半は特定技能1号の話であります。懸念されるような景気変動が起きれば、その発給を絞れば...▶続きはこちら
2018-11-19 12:10

(連載1)外国人労働者受け入れ拡大の議論

岡本 裕明  海外事業経営者
 出入国管理法改正案をめぐり国会で審議が始まりました。各方面、様々な意見が飛び交っています。移民の国であるカナダに住む者から見た今回の議論を考えてみたいと思います。産経新聞(2018年11月2日版)が懸念を示しています。その理由が(1)「政府は移民ではないと言うがそうとは思えない」、(2)「日本人と...▶続きはこちら
2018-11-16 10:32

米中間選挙をみる新聞論調の甘さ

中村  仁  元全国紙記者
 米中間選挙は予想通り、下院で民主党が過半数を奪還し、上院は共和党が過半数を維持しました。数多くの論点や視点の中で、私は8年ぶりの議会のねじれ再現のプラス効果、米国主導のグローバル化が招いた米国社会の分断という皮肉、日本には想像できない米国政治の活力の3点に着目することにしました。新聞論調は大きな変...▶続きはこちら
2018-11-14 11:33

(連載2)時間経過と共に日本国が不利となる日中経済関係

倉西 雅子  政治学者
 さらに、日系企業の中国市場における新規事業の拡大についても、二の足を踏まざるを得ないようなマイナス情報に満ちています。毛沢東時代への回帰を志向する習近平独裁体制が強化されて以来、中国共産党による民間企業に対する支配は一段と強化されています。中国では、民間企業と雖も共産党員の配置が法律で義務付けられ...▶続きはこちら
2018-11-13 12:50

(連載1)時間経過と共に日本国が不利となる日中経済関係

倉西 雅子  政治学者
 アメリカのペンス副大統領の演説が米中新冷戦の始まりを告げたとも評される中、先の安倍晋三首相の中国公式訪問は経済優先の感があり、その先行きが危ぶまれております。経済的利益が期待される一方で、必ずしも日本経済にプラスに作用するとは限らず、最悪の場合には、アメリカの対中経済制裁に中国経済が耐えられず、日...▶続きはこちら
2018-11-13 12:47

(連載2)なぜいま中国向けODAを終了したか

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 そのうえ、対中ODAの終了は、中国政府の満足感を引き出すものでもある。ODA終了で、日本が中国を「大国」として承認することになるからである。日本が円借款を終了させた2008年は、中国で北京オリンピックが開催された年だった。これは国内、特に自民党から突き上げられ続けてきた外務省にとっても、中国政府に...▶続きはこちら
2018-11-12 16:25

(連載1)なぜいま中国向けODAを終了したか

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 少なくとも政府レベルで日中関係が改善しつつあるこのタイミングで、中国向けの政府開発援助(ODA)を終了させることは、中国に「思い知らせる」ことが目的ではなく、むしろ日本政府は国内の反中感情を満足させつつ、中国政府との協力を軌道に乗せる手段として、この決定に踏み切ったとみられる。10月25日に訪中し...▶続きはこちら
2018-11-09 10:47

(連載2)日中通貨スワップ協定再開の危うさ

倉西 雅子  政治学者
 融通枠を10倍にまで拡大させた日中スワップ協定再開の評価については、その目的自体が不明であり、上述したように、事実認識が全く異なる凡そ二通りの擁護論があるのですが、何れの説であっても、日本国側にとりましては、プラス面ばかりを期待できるわけではありません。

 第一の説では、日本国側の短期的な経...▶続きはこちら
2018-11-08 12:47

(連載1)日中通貨スワップ協定再開の危うさ

倉西 雅子  政治学者
 日本国の首相としては7年ぶりの公式訪問となる安倍首相の訪中の成果については、賛否両論が渦巻いているようです。評価ポイントとして挙げられているのは、(安全保障分野はともかくとしても)対中協力によって日本国側も経済的利益を得ることができるとする点です。しかしながらこの実利論、中国を取り巻く国際環境から...▶続きはこちら
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総論稿数:4885本
グローバル・フォーラム