国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2015-06-22 10:42

(連載6)安保法制:不思議の国の潮目を読む

三浦 瑠麗  国際政治学者
 潮目が本当に変わったとするならば、安倍政権の答弁の不手際が誤解を招いたという側面も大きいでしょう。政権が、有事に際してフリーハンドを確保したいという姿勢をとったのに対し、野党は明確な歯止めを引き出すべく細かい質問を続けました。国会で意見をぶつけ合う過程で、より良い方案へと修練していくというもありま...▶続きはこちら
2015-06-21 02:10

(連載5)安保法制:不思議の国の潮目を読む

三浦 瑠麗  国際政治学者
 憲法学的安保論に対する懸念の最後は、あらゆる問題を憲法論・法律論にしてしまうということです。法律論では、解釈の安定性が大事ですから、静的な適用要件を予め決めておきたいという要請が働きます。動的に事態が進展する安全保障の世界において、この発想はなかなか曲者です。現場で役に立つ基準を作りたいのであれば...▶続きはこちら
2015-06-20 02:52

(連載2)中国人は西欧思想を日本から学んだのか

池尾 愛子  早稲田大学教授
 日本の一部の私立大学では、学部を超えて、仏教概説やキリスト教概説のような科目が必修に指定されて大切な科目とみなされている。その場合でも、その特定の宗教や宗派以外の宗教を学べる科目も設置されているようだ。中華人民共和国の大学では、学部を超えてマルクス経済学概説や社会主義原理・共産主義原理のような科目...▶続きはこちら
2015-06-20 02:50

(連載4)安保法制:不思議の国の潮目を読む

三浦 瑠麗  国際政治学者
 同盟を考える上で重要なのは、冷戦後、特にイラク戦争後の世界は、米国が「帝国」的な存在から、多極的な世界における大国へと変化していく時代にあるということです。この変化は、過去の帝国の権力移行と異なり、米国が民主主義国であるという点が際立っています。米国民の意思によってこの変化が加速する可能性が高いと...▶続きはこちら
2015-06-19 15:55

(連載1)中国人は西欧思想を日本から学んだのか

池尾 愛子  早稲田大学教授
 「多くの中国人が西欧思想を日本から学んだ」と語る人たちがいるが、それは中国側の認識とは異なる可能性があるのではないか。開国当初、日本にはオランダ語、中国語、朝鮮語はともかく、英語を話せる人がほとんどいなかったので、貿易を開始するにあたって英語を話せる中国人らの仲介を必要とする状態であった。また、西...▶続きはこちら
2015-06-19 10:50

(連載3)安保法制:不思議の国の潮目を読む

三浦 瑠麗  国際政治学者
 一般に、憲法学の立場からされる安全保障の議論には三つほど違和感があります。一つは、日進月歩の安全保障の現実を十分に踏まえていないこと。一つは、同盟を機能させる現実を十分に踏まえていないこと。最後の一つは、憲法と法律の空間を無用に拡大することです。もちろん、憲法学者の意見が一様なわけもなく、大変尊敬...▶続きはこちら
2015-06-19 06:40

辞めない橋下徹が、安保法制修正のカギ

杉浦 正章  政治評論家
 大阪都構想の敗北で「市長任期満了で政界を引退する」と言明した大阪市長・橋下徹について、筆者は「政治家を辞めるのやめたになる可能性も否定出来ない」と予言したが、その通りになりつつある。首相・安倍晋三との会談後、政界完全復帰の様相だ。一方で、大誤算したのは代表・松野頼久であろう。重しが取れて野に放たれ...▶続きはこちら
2015-06-18 10:37

(連載2)安保法制:不思議の国の潮目を読む

三浦 瑠麗  国際政治学者
 国際紛争に触れてきた者の殆どはペシミストです。世界がいかに暴力と不正と偽善とに満ちているか日々突きつけられるからです。平和や正義は、絶望感の中に見出す一筋の光明でしかなく、多くの献身的な人々の不断の努力の上に築かれていることを知っているからです。そこにおいて戒められるべき一番のことは、甘えです。リ...▶続きはこちら
2015-06-17 16:22

(連載1)安保法制:不思議の国の潮目を読む

三浦 瑠麗  国際政治学者
 潮目が変わった、という意見が増えているようです。憲法審査会の場で与党推薦の参考人を含む三人の憲法学者が安保法制について違憲との見解を示したことがきっかけです。左派勢力からは違憲論が、与党内からは不手際論が、メディアから思惑含みの政局論が飛び出してきました。1960年に、岸首相が安保条約と刺し違えて...▶続きはこちら
2015-06-16 06:49

60年安保から現安保法制を読み解く

杉浦 正章  政治評論家
 筆者は慶応の新入生として「アンポハンタイ」デモに参加。銀座を蛇行して汗だくとなり、有楽町の駅のホームで数人とシャツを脱いで水道で体を洗っていたら、若いOLたちが歓声を上げて「頑張って」と応援してくれた。皆得意げであったが、それから早くも55年が過ぎた。その後時事通信社に入って社長・長谷川才次の“教...▶続きはこちら
2015-06-12 18:20

安保法制は「法律論」に拘泥するな

田中 信彦  学生
 安保法制の成立を「夏までに」としていた安倍政権が岐路に立たされている。6月4日の衆議院憲法調査会で、参考人の憲法学者3人が揃って「違憲」と断じて以来、野党、メディアを中心に安保法制違憲論が再燃しているためだ。テレビ朝日の「報道ステーション」では、「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」...▶続きはこちら
2015-06-10 10:48

(連載2)「違憲」の憲法学者と再度、安保論争を

中村  仁  元全国紙記者
 与党推薦の長谷部早大教授は「集団的自衛権の行使に踏み切るのは憲法違反。従来の政府見解の基本的論理の枠内では説明がつかないし、法的安定性を揺るがす」と、述べました。簡潔すぎてこれだけでは「なぜそうなのか」理解しにくいですね。ネットなどで調べても、あまり詳しい説明をしていないようです。しかも長谷部教授...▶続きはこちら
2015-06-10 10:38

(連載2)安保法制違憲論は太平楽

芹沢  健  会社員
 このように冷戦終結後も新たな敵を模索し続けてきた『007』シリーズであるが、実は冷戦終結後、このシリーズはもう一つの「敵」、いうなれば「内なる敵」を視野に入れるようになった。それは、ほかならぬ「スパイそのものが冷戦時代の遺物であり不要」という「スパイ不要論」である。

 2012年公開の『スカ...▶続きはこちら
2015-06-10 06:40

安倍、中露分断と北方領土前進を狙う

杉浦 正章  政治評論家
  仏ランブイエ城で開かれた1975年の第1回先進国首脳会議で三木武夫に同行取材して以来、サミットと日本外交を注視してきたが、今回の独エルマウ・サミットほど日本の首相がイニシアチブをとった例を知らない。地球儀を俯瞰する安倍外交の成果でもあろう。逆に、普段は会議をリードするオバマの影が薄れた。早くもレ...▶続きはこちら
2015-06-09 16:43

(連載1)「違憲」の憲法学者と再度、安保論争を

中村  仁  元全国紙記者
 ただでさえ理解しにくい安保法制論議が、さらにわけが分らなくなりました。衆院憲法審査会で憲法学者3人がそろって、安倍政権のやろうしていることは「憲法違反」だと言いました。その中に与党が推薦した学者が含まれ、「そんなはずではなかった」と、与党はあわてふためています。G7サミット(首脳会議)直前に基本中...▶続きはこちら
2015-06-09 12:33

(連載1)安保法制違憲論は太平楽

芹沢  健  会社員
 英国の作家イアン・フレミングの人気スパイ小説を映画化したいわゆる『007』シリーズでは、第1作目『ドクター・ノオ』(1962年)に始まり、直近の第23作目『スカイフォール』(2012年)まで、約半世紀にわたり、実に23もの作品が公開されている。1960年代に一時期興隆をみせたスパイ映画ジャンルはそ...▶続きはこちら
2015-06-08 10:50

シップ・リサイクル条約と安保法制

緒方林太郎  衆議院議員
 先月、外務委員会で質問しました。条約審議ではありませんでしたので、この機会に課題として抱えていた話を外相等に質問しました。自画自賛なのでしょうが、とても有意義だったと思います。冒頭5分くらい、外務省が国会対応が悪いということを指摘しています。外務省の中に居て、その後政治の世界に入ってきた者として、...▶続きはこちら
2015-06-04 06:53

三大「反安倍爺さん」が踏ん張り過ぎ

杉浦 正章  政治評論家
 かつて尊敬していた卒寿の後藤田正晴を「反戦で張りのある声生身魂(いきみたま)」と俳句に詠んだ。朝日俳壇に投稿すると、金子兜太が1席をくれた。生身魂は敬うべき年長者を意味し、旧盆には故人の霊ばかりではなく、生身魂にも食物を供えてもてなした。後藤田の「反戦」は実体験に基づいた反戦であり、そこいらの全学...▶続きはこちら
2015-06-03 10:31

(連載2)南シナ海―無力感にとらわれるな

津守  滋  東洋英和女学院大学名誉教授
 中国がかたくなな態度を変えることが先決条件であるが、さてどうすればよいか。話し合いをするといっても、その間にも埋め立てを続行すると話し合いにならない。中国が埋め立て行為をストップしない場合、それを強制させるのに武力行使が必要になるとの主張が大声になると、中国がこのチキンレースより降りる場合にしか、...▶続きはこちら
2015-06-02 11:02

(連載1)南シナ海―無力感にとらわれるな

津守  滋  東洋英和女学院大学名誉教授
 このところ南シナ海をめぐり、緊張が著しく高まっている。言うまでもなく原因は、中国の傍若無人の埋め立てである。5月末にシンガポールで開かれた「シャングリラ・ダイアローグ」で、中国の副総参謀長は、岩礁埋め立てについて「中国の主権内の問題」とし、その目的を「軍事防衛の必要を満たすため」と公言した。抗議・...▶続きはこちら
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