研究所の形をとって温暖化の科学を否定する活動をしている団体としては、シカゴを本拠地とするハートランド研究所(ジョー・バースト理事長)がある。この団体は、元来がリバタリアニズムに基づき、市場経済アプローチ、市場主義に基づく環境保護、教育選択の自由、公的サービスの民営化、規制緩和、私有財産権の優位等を主張する団体である。この団体は、気候変動に関しては、強い科学否定の立場をとり、この立場から毎年学者や専門家を糾合する形で、“International Conference on Climate Change”と称する国際会議を開催している。第4回会議は2010年5月シカゴで開催された。(つづく)