9月13日には、東京に戻って、アジア経済研究所(Institute for Developing Economies、IDE)のセミナー「成長するアフリカ――日本と中国の視点」に出席した。中国から専門家を迎え、アフリカとの貿易・投資や外交・援助、中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC、フォカク)についての説明や質問に対する応答などをできる限り聴く、といった姿勢が強く出たセミナーだったといえる。この種の初めての会議としては非常に良かったと思う。しかし、次回以降には、滝水の如く揃っていく中国側の発言・主張に対して、日本側として(個人的なものであれ)ある程度の反論と意見が述べられることを期待したい。このセミナーの中国側参加者は当然、海外経験を積んだ人たちばかりで、OECDとは距離をおきながらも、中国が国際派エリートを着実に育成していることがうかがえた。