ユーロ問題について、最近、EU解説「経済通貨同盟(Economic and Monetary Union、EMU)とユーロ」(欧州委員会-European Commission、EC、2012年、2014年改訂)を参照した。EU加盟国が国内通貨を共通通貨ユーロに転換する際に満たすべきマーストリヒト転換基準は、2011年にはユーロ導入国が守るべき「安定成長協定(Stability and Growth Pact)」として示され、2013年に発効したようだ。財政の条件、「年度の財政赤字が国内総生産(GDP)の3%以下で、政府債務残高が60%以下であること」は変わらない(本e-論壇への2015年7月1日の投稿「グレグジットについて考える」参照)。