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2008-06-25 09:37
(連載)アメリカ・ノースカロライナ州に来ての見聞と感想(2)
池尾愛子
早稲田大学教授・デューク大学客員研究員
翌日、別件でアイハウスを訪れた際、前日のワークショップの参加者リストを見せてもらった。参加者の8割以上がアパート所有者であったのには、驚いた。貸す方も借りる方もこのワークショップに関心が高かったのである。また、配布資料の中に各国のビジネス文化を知るためのクイズがあったので、出典を尋ねると、文化多様性対応教育の教材だということであった。自分の出身国についてのクイズの解答を見ると、該当者は皆「可笑しいけれど、間違っているとは言いにくい」とのことであった。この教材の関連ホームページのURLを紹介しておく(http://www.diversophy.com/)。
別件というのは、地元で電話サービスの契約をして以来、私の電話に未知の人から毎日ショートメール(内容は格言か暴言、当初は格言のみ)が届いていたことへの対策であった。電話会社の事務所に行くと、「STOP」のメッセージを送ると、たいていは止まると助言されて、即座に「STOP」と書いて返信した。使わないときは電話機の電源をオフにしていたのであるが、オンにすると、困ったショートメールを受信することがしばしばあり、既に60通ほど受信していた。ショートメールの記録はどのくらいの期間、電話会社のサーバに残されているのだろうかと、ふと思った。
ところで、日本語国際教育支援協会のホームページには、日本の大学・大学院への留学に関係する日本語能力試験(1級)の実施回数が、これまでの年1回から、2009年度以降は年2回になる、という中間報告(2008年5月25日付)が掲載されている(http://www.jees.or.jp/jlpt/)。今まで日本への留学希望者にとって大きな制約となっていたものが、かなり緩和されることになる。ふりかえれば、日本の大学で留学生の数が増え始めたのは、1980年代からである。時の政府も留学生の受入れを果敢に奨励した。次の段階では、日本でもローカルレベルでのグローバル対応がよりいっそう重要になるのではないかと思われる。(おわり)
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池尾愛子 2008-06-24 10:05
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池尾愛子 2008-06-25 09:37
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