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2021-11-25 22:23
(連載1)日本の政治に期待すること
岡本 裕明
海外事業経営者
中国では習近平氏があと5年、いや10年どころか終身トップすら可能な布石をうった6中全会が行われました。共産党支配下でそのトップが当分先まで変わらない、しかも世界有数の巨大国家の話です。その集中する権力の下、10数億の民は司令塔から発せられる指示に忠実に従い、罪を犯すものは中国のどこにいても逃げられない、まさにジョージオーウェルの「1984」の世界を現実に受け入れ、それが着実に進行しています。
一方のアメリカ。二大政党が拮抗し、国を二分化するともいわれます。与党の民主党、そしてそこから輩出されたバイデン大統領は、中国とは真逆のあまりにも多い意見に翻弄され、答えが出せない状態になっています。社会的議論に絶対的正解はありません。どの意見も一定の論理性はあるものでむしろ非合理性やデメリットの大きさがその批判対象となります。アメリカのように国民が直接的に政治に参加し、国を決めていくという姿勢は民主主義の根幹をなすものでしょう。
では我が国、日本はどうなのでしょうか?私の感覚は理念はアメリカの標榜する民主主義、実態は上からの指示を必ずしも否定しない日本独自の社会主義的体制を受け入れています。習近平氏が目指す「共同富裕」と言うのは実は日本が一番望んでいるスタイルで一億総中流とどれだけ相違するのか、案外十分な論理的説明はできないのではないでしょうか?日経が世論調査を行いました。内閣支持率は61%で前回の59%からほぼ変わらず。むしろ注目したいのは不支持率です。菅政権末期の各社世論調査の不支持率は60-70%もありました。今回の日経の調査ではわずか27%。政権初期は不支持率が低いのは当たり前なのですが、今回も明らかになったのは日本は自民党が大好きであることを裏付けています。
なぜ、好きなのか、というより他を知らないし、政権運営には素人という方が正解なのかもしれません。同じ日経の調査で立民の代表選に関してふさわしい人は、との質問に4割が「わからない」と答えています。出てきた名前は蓮舫氏と長妻昭氏。お二人が出馬するかどうかは不明で19日告示と日にちが迫ってきている割には自民党の総裁選とは雲泥の差の盛り上がり様です。(つづく)
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投稿履歴
(連載1)日本の政治に期待すること
岡本 裕明 2021-11-25 22:23
(連載2)日本の政治に期待すること
岡本 裕明 2021-11-26 09:27
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