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2021-08-03 20:49
(連載1)無益な論争より東京五輪の総合的検証が必要
中村 仁
元全国紙記者
東京五輪がこれほど多くの日本問題をあぶりだすとは、想像を超えました。8月24日からのパラリンピック(13日間)を含めると、まだまだ問題が浮上してくるに違いない。新聞、雑誌、テレビのワイドショー、ツイッター、ネット論壇などが五輪ネタで埋め尽くされています。
新型コロナ対策と不可分でもある五輪は、日本のガバナンス(統治と意思決定)を含め、論点が拡散しています。五輪が閉幕したら、東京五輪の総合的な検証が必要です。些末な問題がいかにも重大問題のよう論じられています。利害関係者であるIOC、JOC、組織委員会、政府は関与せず、論点を整理し、第三者組織で取り組みたい。
一例をあげれば、「あれほど五輪開催に反対していた連中が、アスリートの活躍や金メダル・ラッシュに熱狂するのはおかしい」という五輪推進派の批判です。立憲民主党の蓮舫議員がやり玉に挙がっています。些末な話です。蓮舫議員は話題を呼ぶことを過激に作り出しては、注目度を高める手口を常習しています。直前まで五輪反対の急先鋒でありながら、金メダルを取ったアスリートを祝福するツイッターを流す。それを批判すれば、蓮舫議員の思うツボです。黙殺すればよい。
似たような例は、天皇の開会宣言の際、菅首相と小池都知事がすぐに立ち上がらず、天皇に対する不敬に当たるとかの話です。当人たちには、そんな気持ちはなく、バッハIOC会長の挨拶が長すぎて、開会式の進行役が起立を促すタイミングを失したというのが真相らしい。それを鳩山元首相が「天皇を尊崇する気持ちがさらさらないことが明らかになった」とツイッターに流し、妄言を吐いた。そう批判する人がおりました。鳩山氏はピント外れの発言で国を振り回し続けた人物で、相手にする識者のほうもおかしい。これも黙殺することです。五輪競技の連日の熱闘に接していると、五輪反対派の人たちも手に汗握る。それは「節度なき転向」と揶揄する。揶揄以前に知ることがある。(つづく)
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(連載1)無益な論争より東京五輪の総合的検証が必要
中村 仁 2021-08-03 20:49
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中村 仁 2021-08-04 06:24
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