また月面着陸を容易にする手段として、月を周回する宇宙ステーションを建設する「月軌道プラットフォームゲートウェイ」(Lunar Orbital Platform-Gateway, LOP-G)もNASAは目論む。「ゲートウェイ」とは、多国間で月周回軌道上に建設する有人の宇宙ステーションで、太陽光発電で駆動し、通信ハブ、科学実験室、短期居住区画など、宇宙開発・研究のための可能な限り全てを載せた施設となる。2022年9月から2033年までの間に有人・無人の多くの機体が打ち上げられていく予定で、これまで日本も協力して来た国際宇宙ステーション(ISS)の10倍もの予算がかかるという。月面探査ばかりでなく、火星探査の出発点としても利用する計画である。これにも日本は協力する予定である。