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2019-06-26 16:16
(連載2)世界経済の今後について
真田 幸光
大学教員
更に、米国は、リーマンショック前のような「借金をさせて消費や投資をさせることによって、見た目の景気好調を維持しているものの、金利を十分に引き上げられず、身動きの幅が小さくなっている。」と見られ、更に言えば、米国は、もともと存在していた財政赤字も更に膨らみ、これ以上資金供給を増やすことは難しくなっています。こうしたことから、「世界的な景気回復と言う明るい見通し」を持つことがなかなか出来ません。それどころか、混沌の英国のEU離脱、米国による対イラン制裁、更に、ベネズエラ情勢の深刻化のような地政学的リスクが追い打ちをかけていると、私は認識しています。
このような、「混沌の時代」に世界は本来、「協調して立ち向かわなければならない。」と私は考えているのですが、時の流れの偶然か、「自国第一主義」を唱える米国・トランプ政権が誕生し、この影響は世界各地にじわじわと広がり、今や、国際的協調が難しくなってきていると思います。
もちろん、相対比較をし、見た目の経済を眺めると、金利を引き上げ、貿易相手国に対する通商圧力をかけつつ、将来に備える第4次産業革命を進めている米国求人難に陥るほど見た目の景気が改善している日本財政悪化や米国の通商圧力に悩んでいるものの、半導体、ディスプレー、バッテリー、電気自動車、そして何よりも5Gなど未来産業に対する投資を続け、また、一帯一路の拡大戦略を示す中国本土など、期待が持てる部分もありますが、根本的な突破口をイメージすることは難しいように映ります。こうして考えてくると、世界経済は大丈夫でありましょうか?心配です。
そして、もしかすると、「新興勢力である米国のトランプ大統領閣下」は大航海時代以来の既得権益層に代わって世界統治を行う準備を、同じく、新興勢力のGAFAなどと、実は水面下では繋がりつつ、進めており、トランプ大統領は大統領再選が叶うと、むしろ、「世界的な金融恐慌を起こして、ロスチャイルドやロックフェラーに代表されるこれまでの既得権益層を駆逐、電子マネー化を進めつつ、新しい秩序をGAFAと構築してくるのではないか?」と言った強烈な見方まで、出始めているのです。これからの状況をしっかりとフォローしていきたいと思います。(おわり)
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投稿履歴
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