一方、現行の世界秩序を根幹から司る英米のスタンダードを考えた際、英米関係はやはり気に掛かります。つまり、英米に亀裂が生じ始めていないか、と言う点です。英国では米国のトランプ大統領来訪を否定する動きも見られ、英米関係の亀裂は現行の秩序に悪影響を与える危険性は、やはり底辺には存在していると言わざるを得ないでしょう。今日では、現在のイギリスの外交政策に於いて、アメリカとの関係は「最も重要な二国間関係」(most important bilateral partnership)とされており、一方、これに対するアメリカの外交政策でも、イギリスとの関係を最も重要な関係であると断言しています。