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2017-03-07 00:00
(連載2)英米関係と米国の民主主義について
真田 幸光
大学教員
然るに、今の米国では、現行の法と秩序に則り、選出されたトランプ大統領を否定する動きが絶えません。これは、米国自身が民主主義を否定することにも繋がり、こうした米国の自己否定的動きが、更なる混乱を生む危険性を感ぜざるを得ません。最近は更に、密かにトランプ大統領暗殺などまでも噂されるようになっており、気に掛かります。
一方、現行の世界秩序を根幹から司る英米のスタンダードを考えた際、英米関係はやはり気に掛かります。つまり、英米に亀裂が生じ始めていないか、と言う点です。英国では米国のトランプ大統領来訪を否定する動きも見られ、英米関係の亀裂は現行の秩序に悪影響を与える危険性は、やはり底辺には存在していると言わざるを得ないでしょう。今日では、現在のイギリスの外交政策に於いて、アメリカとの関係は「最も重要な二国間関係」(most important bilateral partnership)とされており、一方、これに対するアメリカの外交政策でも、イギリスとの関係を最も重要な関係であると断言しています。
そしてまた、貿易、商業、金融、科学技術、学術、芸術の分野における一連の政事と相互協力、さらに政府及び軍の諜報活動の共有、アメリカ軍とイギリス軍の間で実行される合同軍事作戦や平和維持活動等に裏付けられています。そして、こうした英米関係は米国とイギリス連邦諸国との絆の根幹にもなっています。
実際に、英米両国を合わせると世界の貿易で非常に大きな割合を占め、他の多くの国々や地域の文化に重大な影響を及ぼす経済大国であり、また、2015年時点で両国の人口を合わせると約3億8,500万人となり、英語圏で最も大きな人口を抱える結節点であるとも言われています。こうしたことから、私は、米国の民主主義と英米関係の行方に、大きな関心を抱いています。(おわり)
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