この手の紛争に関する話は、心の中に常に「幾許かの抑制」を持って議論する必要があります。自衛権強化推進派である私でも最近特にそう思います。その「幾許かの抑制」が何処かに行ってしまって、「綺麗な法的議論」だけが横行するのはダメです。最後に古代ギリシャの戦史家トゥキディデスの言葉を一つ。「The young men went off to the war with enthusiasm - because they had never been in a battle.」、直訳すると「若者は熱狂して戦争に出ていった。何故なら、これまで戦いの中にいたことがないからだ。」。経験のなさから来る熱狂には、何処か違和感を覚えずにはいられません。(おわり)