「世界との対話」の第2セッション「新興国からみたグローバル・ガバナンス」の報告者は、川島真(東京大学)、潘忠岐(PAN Zhongqi、復旦大学)、大庭三枝(東京理科大学)、タン・シーセン(TAN See Seng、南洋理工大学)、細谷雄一(慶應義塾大学)であった。時間が制約されていたものの、カバー領域が広く、特にアセアン(東南アジア諸国連合)加盟国の多様性とダイナミクスが生き生きと伝わってきた。そして、報告要旨通りの話もあれば、事前提出の要旨に沿わない話もあったので、記録集が出来てから、要旨と記録の両方を照らし合わせて読んでいただきたい。ただ、レスポンスの場面で、中国の潘氏が、カナダのカートン氏の報告に共感を示したのが、印象的であった。また本対話では、アメリカ人スピーカーがいなかったことも興味深い。