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2010-12-20 15:34
(連載)ウィキリークスの米機密公電漏洩で戦々恐々(1)
石川 純一
フリージャーナリスト
英警察当局は12月7日、英機密公文書の暴露で世界的に知られるようになった内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏(39)をロンドンで拘束した。スウェーデンでの性犯罪容疑で国際指名手配されていた同氏が、同地で警察当局に出頭、逮捕されたもので、容疑はスウェーデンにおける女性2人の強姦容疑など。アサンジ容疑者は、「同意」の上での行為だったと容疑を否認。アサンジ側の弁護士は、最終的に米国への身柄引き渡しにつながる可能性を指摘している。
アサンジ容疑者は、米機密公文書暴露で「ウィキリークス」に対する国際的な圧力が強まる中、英南部に潜伏していたが、英警察当局が6日にスウェーデンから正式な逮捕状を受け取ったことから、ロンドンで出頭、身柄を拘束されたもので、欧州連合(EU)のルールによれば、加盟国は指名手配の容疑者を拘束した場合、90日以内に当事国へ引き渡す義務がある。他方「ウィキリークス」側は「逮捕は報道の自由の侵害だ。公電公開を続ける」としている。
米メディアによると、アサンジ容疑者が全世界に配布した未公開の米公電約25万件の中には、金融危機の際の銀行救済に関する秘密情報や、米軍による民間人空爆などの映像も含まれているとされる。また、普天間問題で揺れた2009年の在東京米大使館公電も含まれている可能性があるという。
これらは高度な暗号化処理を受けており、内容を見るにはパスワードが必要。アサンジ容疑者の言によれば「われわれに何かあれば、内容を解凍・公開する鍵が送られる」と語っている。米政府などは今後、自動公開を警戒せざるを得ない事態も想定される。送付対象先は、全世界で約10万人以上とされているが、具体的にどのような事態となれば公開されるのか、は具体的に分かっていない。(つづく)
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(連載)ウィキリークスの米機密公電漏洩で戦々恐々(1)
石川 純一 2010-12-20 15:34
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(連載)ウィキリークスの米機密公電漏洩で戦々恐々(2)
石川 純一 2010-12-21 10:05
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