政治資金集めは合法的であることは、ご承知の通りである。ベイナーほど影響力はないが、民主党議員も当然ロビー活動家から情報を収集したり、選挙資金の寄付金は受けている。今年1月「Citizens United v. Federal Election Commission」事件の判決で最高裁は、「米国憲法改正第一条の言論の自由原理に基き、米政府は選挙資金の献金限度額を定めることは出来ない」との判決を下した。もちろん、特定の候補者への選挙資金や政治活動委員会などへの献金額は公表するよう、以前から規定されている。しかし、このような判決が金権政治に拍車をかけ、両党間の分裂と堕落を促進する一因になり得ることに危惧を抱くのは、筆者だけではないはずである。