2006年出版の著作『American on Notice』のなかで、著者のグレン・シュワィツァーとキャロォ・シュワィツァーは「アメリカは常にアメリカの保安とアメリカの富を要求するが、国際社会全体の安全と豊かさには本質的な関心を持っていない」と述べ、それが反米感情の政治的原因の一端だと指摘している。さらに、両著者は「世界は、地球温暖化、生態系の保存、炭鉱採掘の禁止、国際司法裁判所の設立などに関する国際協定への参加をアメリカが拒否したのを目撃している」とも述べており、アメリカに何らかの責任があることを示唆している。「これらの国際協定に賛同できない理由がアメリカにあったとしても、アメリカの外交政策や資源政策は多くの国にとって、特に中東諸国にとって、脅威に写っている」とも述べており、これに賛同する知識人も少なくない。(おわり)