ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2009-06-09 14:15
(連載)オバマ批判で脚光を浴びるチェイニー前副大統領(1)
石川 純一
フリージャーナリスト
オバマ政権誕生で、ブッシュ前大統領を支えた米国の政権内にいた共和党系保守派は、極左から極右に転向したネオコン(新保守派)を含め、いずれも野に下った。その中で、反オバマの論客として気をはいているのが父親ブッシュ、息子ブッシュと2代にわたってブッシュ政権を支えたリチャード・ブルース・チェイニー氏だ。1941年1月生まれの68歳。国防長官として湾岸危機・戦争を克服し、副大統領としてイラク戦争に臨む。ごりごりの保守派だ。
そのチェイニー前副大統領だが、副大統領時代は一貫して黒子に徹し、決して表に出ることはなかったが、野に下って以降は、メディアに積極的に登場し、反オバマの論陣を張り始めた。5月10日には米CBSテレビの番組に登場し、過酷な尋問方法を使ったとしても、それによって国際テロ組織アルカイダのテロ容疑者から引き出した情報は、「おそらく数十万人の米国民の命を救う上で役立った」と豪語。水責めに象徴される「拷問系尋問法」を正当化した。
チェイニー前副大統領は「後悔はしていない。まったく正しいことだったと思っている。容疑者の抵抗を打ち破るために必要不可欠のものだった」と強調。その上で、同前副大統領は、「アルカイダが米国の都市に核攻撃を計画していた」との主張を繰り返すとともに、「数千人、数十万人の米国民の命を救ったと全面的に確信している」と断言。同前副大統領はこの後、5月21日もワシントンでの講演で、同趣旨の反オバマの論を張った。(つづく)
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
(連載)オバマ批判で脚光を浴びるチェイニー前副大統領(1)
石川 純一 2009-06-09 14:15
┗
(連載)オバマ批判で脚光を浴びるチェイニー前副大統領(2)
石川 純一 2009-06-10 12:13
一覧へ戻る
総論稿数:4819本
グローバル・フォーラム