「自由」の尊重は、オバマの就任演説の表題に、「人民の、人民による、人民のための政治」という言葉で有名なリンカーンのゲティスバーグ演説から採った「A NEW BIRTH OF FREEDOM」が使われていることでも明らかであるし、演説の中で「自由」という言葉が最も頻度多く7回も登場していることにも裏付けられている。「CHANGE」と「CHANCE」は一字違い、いわば隣り合わせの言葉である。チェンジの中にチャンスをつかむ、それは自由な機会があればこそ可能なことである。ドイツのメルケル首相が就任演説の感想を「あふれるチャンスを見る思いだ」と語っているのが印象的だった。