かつて米国務省で仕事をしていたボブ・マニングは「China is not good guy. China is not bad guy. China is big guy.(中国は良い奴でも、悪い奴でもない。でかい奴だ)」と語った。規模の差は日中関係の構造問題として残る。それゆえに頻繁な首脳会談が必要となる。今年は日中首脳会談が多い点でも珍しい。洞爺湖サミット(7月)、北京五輪開会式(8月)、ASEM(アジア欧州首脳会談、9月)、APEC(アジア太平洋経済協力会議、11月)、EAS(東アジア首脳会議、11月)、日中韓首脳会議(12月)などがあり、あと6回の日中首脳会談がありうる。これだけ会談しても、年末までに、ガス田もギョウザも解決できなければ、日中関係は靖国でもめた時よりも深刻になる。シンボルではなく、実質問題の対立になるからだ。無論、チベット、スーダン、ビルマなど実質でもあり、シンボルでもある問題も残る。