答えは明白だ。「白豪主義」を捨てた民主主義の国オーストラリアでは、誰にでも「言論の自由」が保障される。「行動の自由」もある。中国人留学生は、オーストラリアの「自由」に守られている。そして事前にラッド首相は、「聖火の『防衛』には中国側の手を借りない」と断言し、実際中国当局が派遣した青い服の「聖火防衛隊(?)」の併走を2名に留め、その行動を制約した。「治安」は、「Australian way 」(The Age 紙)で維持したのである。オーストラリアは自由と民主主義の原則に則り、国家主権を行使したにすぎない。ラッド政権は、政治的に中国に迎合したわけではない。おそらくは日本政府も、オーストラリア政府の今回の対応を踏襲するだろう。