トランプ氏が大統領になるかどうか、これは分かりません。私はまだその確率は半分以下だと思っています。理由は国民の過半ともいわれる無党派が誰に投じるか次第だからです。そして無党派の声は聞こえてこないのですが、私の見方では消極的理由でバイデン氏に入れるのでしょう。理由は中流階級はそこまでの激変効果を求めていないと思われるからです。アメリカは成熟国家なのです。そしてアメリカに生まれ育ち、生活することに高い誇りを持つ人にとって諸外国との関係は直接にせよ、間接的にせよ何らかの関係はあったりするものなのです。私はその人たちが最終的に「現状に保守的な選択をする」とみています。アメリカは政変を求めるほど不安な経済状況ではないのです。敢えて言うなら社会不安はありますが、トランプ氏の外交ではアメリカは今より不和になり、貧乏になる公算はあると思います。ビジネスでもそうですが自分の思い通りにならないことはあります。よってfail safe (失敗時の安全策)のback up plan(代替案)は用意するべきなのでしょう。日本、カナダ、メキシコは影響が大きいと思います。その密着度が高いからです。基本的にはトランプ氏の言うなりになるので振り回される覚悟は必要です。特に経済と安全保障、東アジア外交には大きな影響が出ます。