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2019-09-03 11:19

(連載2)傾聴に値する「不愉快な予言」

中村 仁 元全国紙記者
 反日感情、反日政策を続ける不快な国の筆頭は、日本にとって韓国です。韓国について同氏は「韓国は日本よりも成功する見込みが高い。その理由は北朝鮮にある」と、意外な見通しを述べます。「北朝鮮の経済状況は世界の最下位といっていい。それが間もなく変わると、私は見る」。
 
 「そんなバカな」というのも結構ですし、「世界的な投資家の目には、朝鮮問題はどう映っているのか」と、関心を持つのも必要です。同氏はこれまで2度、北朝鮮を訪れている。その理由は「着のみ着のまま、飢えた人が悲惨な生活を送っているとする情報の真偽を確かめたかった」であり、そして「意外なほど活気にあふれていた」と、同氏はみました。真偽のほどは私には分かりません。
 
 さらに意外なのは「ドラスティックな変化が、今の北朝鮮に起きている。金正日が生きていたら、金正恩を処刑してもおかしくない」という見解です。これも私には「そんな変化が。本当かな」です。それはともかく「朝鮮半島の南北統一が実現すれば、韓国は投資するに値する国に変貌する。もともと北朝鮮は資源が豊富で、韓国より裕福な国だった」と、同氏は考えております。歴史の行方について、既成概念にとらわれてはいけない。
 
 私の感想は、日本にいて、日本発か、韓国経由発か、米国発の情報に取り囲まれ、それで考え方が固まってしまいがちな日本人には、「不愉快だけれども、うーん、そんな見方、見通しもあるのだ」という柔軟な思考方法がやはり必要です。(おわり)
 
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(連載1)傾聴に値する「不愉快な予言」 中村 仁 2019-09-02 18:42
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