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2019-04-03 11:32
(連載2)トランプ大統領のロシア疑惑調査とモリカケ問題
岡本 裕明
海外事業経営者
この話の展開は、日本の「モリカケ問題」での与野党の展開に似ています。日本での問題は、いろいろなところで「グレー」な動きがあったが、それが首相とつながっていると断じることができなかった点でありましょう。それに対して、野党は、首相との関係を探るために再三再四国会を空転させ、本来進めるべき議案進行を止め、最終的には野党自身の内部分裂や力量の限界を感じさせたと思います。
ただ、日本の場合、コアとなる調査報告があいまいで、脇の甘さを露呈することがしばしばあったことが、コトを更に紛糾させる原因になった、と私はみています。よってアメリカの場合、民主党が「ロシア疑惑」突き上げの余地を探るうえで、モラー特別検察官の報告書の質的完成度が重要になってくるでしょう。もしも民主党が完成度の高い内容のものに対して深追いするとすれば、日本と同様、野党民主党がより不利な立場に追い込まれるリスクを抱えるとも言えそうです。
日本でもアメリカでもそうですが、「野党がやるべきことは何か」といえば「もっと国民の利益になるアジェンダを、正攻法な手法で論争すべきである」と思うのです。もちろん、相手の失敗や疑惑に付け込んで一気に追い落とすことは、戦術としてはアリですが、戦略ではないと思うのです。しかし野党は、目先の材料をネタに与党を揺することが仕事のようになってきており、本来あるべき野党の仕事をどこまでやっているのか、私にはわかりにくいものがあります。
最近アメリカでも、無党派と称される人が増えています。政治に興味がないのです。それは、国民目線に立った論戦とストラティジーの欠如によるものなのだろうと思います。投票に行く人が少ないのも、野党のふがいなさ、ひいては政治がつまらない、ということも大いにありそうです。(おわり)
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(連載1)トランプ大統領のロシア疑惑調査とモリカケ問題
岡本 裕明 2019-04-02 11:35
(連載2)トランプ大統領のロシア疑惑調査とモリカケ問題
岡本 裕明 2019-04-03 11:32
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