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2017-07-27 16:39
(連載1)外務委員会質疑(日印原子力協定)
緒方 林太郎
衆議院議員(民進党)
5月10日、外務委員会で日印原子力協定に関する質疑に立ちました。アンチダンピングの話をした後、本題である日印原子力協定(協定、公文)についてかなり詰めた質疑をしました。この協定はインドとの原子力協力を進めるものですが、やはり気になるのが「インドが核実験をした時」の扱いです。そこに焦点を当てて聞いています。
まず、岸田外相は累次答弁で「この協定によりインドを実質的に不拡散体制に取り込む」と言っていますが、これを以て「日本との」「民生用の」原子力協力に規制を掛ける事で「実質的に不拡散体制に取り込む」とまで言うのは、ちょっと大風呂敷ですね。大臣は答弁でいみじくも「少しでも(取り込みを進める)」と言いましたが、多分、それが真実だと思います。また、大臣は累次答弁で「我が国は機会ある毎にインドへのNPTへの加入を求めている。そういう我が国の立場をインドもよく理解している」という言い方をしています。
ここには微妙な言葉の誤解が生じかねません。ここで言う「理解」とは、インドがそういう日本の主張を知っているだけであって、日本の主張に「(好意的な考慮を含意する)理解を示す」という事ではありません。米国のシリア空爆の際も「理解」という言葉を使いましたが、あれも単に「情報として知っている」という意味以上のものはありませんでした。この「理解」という言葉にはとても注意する必要があります。岸田外相もちょっと辛そうでした。
その後、この条約の「インドが核実験をした場合」に関する部分について、かなり本質的な質問をしています。それは「この条約の解釈において日印間で同床異夢の部分があるのではないか」という問でした。私はかなりの同床異夢があると思っていますが、答弁は「無い」でした(そう答えるしかないのですが)。(つづく)
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(連載1)外務委員会質疑(日印原子力協定)
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