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2017-07-18 18:59
(連載1)米韓関係について
真田 幸光
大学教員
日本にとっては、不穏な動きを示す北朝鮮問題を意識したとき、或いは日本に対しては厳しい外交姿勢を示す韓国や中国本土との外交関係を意識したとき、或いはロシアの南下リスクを意識したとき等々、米国が如何にアジア問題、就中、北東アジア問題に対する外交姿勢を示すのか、注視する必要があるかと思います。そして、「米国が如何なる対韓外交姿勢を示すのかによって、日本のアジアに於ける外交的立ち位置に影響を受ける」とも私は見ています。
即ち、米国が基本的には韓国との信頼関係を基にした外交関係を維持するのか? 米国が日本との相対比較に於いて、どの程度、韓国に対して信頼を置くのか? その韓国が米国との外交関係の反対側で如何なる対中、対露外交姿勢を取るのか? 等々に意識を払う必要があるかと思います。
こうした中、朴前大統領の弾劾、失職に伴う前倒し選挙によって、この5月に韓国の新大統領に就任した文在寅大統領が就任後初めて訪米し、米国のトランプ大統領と面談しました。そして、この米韓首脳会談に関する各種報道を見ていると、「そもそも、その基本姿勢として、中国本土や北朝鮮、或いはロシアとの関係を相対的に重要視するのではないか、そうした延長線上で、米国のミサイル防衛システムであるTHHADの韓国配備も見直すのではないかと見られる文大統領に対しては、米国のトランプ大統領は厳しい見方を示すのではないか?」と見られていましたが、トランプ大統領としても、「信頼」をベースとした紳士的な対応姿勢を、一応は、文大統領に対して示したのではないかと思われます。
今回の米韓首脳会議に関する報道の中で私が関心を持った点を、若干、詳細に見てみます。先ず、韓国は、米国に対して、所謂、「お土産」を持って、訪米したようです。即ち、文在寅大統領に同行して訪米する企業経営者は、今後5年間に米国に128億米ドルを投資する一方、米国から224億米ドルの調達を行うとする合計352億米ドル規模の対米ビジネスを準備することを表明しました。(つづく)
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(連載1)米韓関係について
真田 幸光 2017-07-18 18:59
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