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2016-12-16 11:25
(連載2)フィリピンのドゥテルテ大統領について
真田 幸光
大学教員
大学卒業後はダバオの検察官として約10年働いた後、政界に進出し、今日に至っています。また、母方の祖父が華人で呂(Roa)という名字を名乗っていました。こうしたこともあり、ドゥテルテ大統領自身は、中国語についても、「聴いていて理解できる」とも言っています。
こうしたことから、潜在的にはやはり、共産中国に近く、また、共産党復活の匂いを持つインドネシアのジョコ大統領とも水面下での連携を取る可能性は否めないとも見られ、日本にとっては、やや、慎重にその言動を分析する必要のある人物であるとも思われます。
こうした一方、ドゥテルテ大統領は熱烈なロシアのプーチン・ファンを自任し、「プーチン大統領と友達になりたい」と会談を熱望していましたが、そのプーチン大統領との会談が先般、実現した模様です。そして、インターファクス通信などによると、ドゥテルテ大統領はプーチン大統領の「指導者としての資質」を激賞したとされており、その一方で、欧米陣営について「小国を攻撃、威嚇しようとしている」と述べ、米国を例に挙げて非難したとも伝えられています。
プーチン大統領に対する姿勢は本音なのか、米国を意識したパワーゲームの中での言動なのかは読みきれませんが、ドゥテルテ大統領は今後もしたたかにこうした言動を繰り返して来ると思います。しっかりとその真意を見極めながら、今後の影響を予測していきたいと思います。(おわり)
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(連載1)フィリピンのドゥテルテ大統領について
真田 幸光 2016-12-15 22:15
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真田 幸光 2016-12-16 11:25
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