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2016-03-18 10:55
(連載2)韓国の国会で11時間39分のフィリバスター
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
日本では国会での演説や答弁の時間の割り当ては厳しく決められています。多少、延長をする人はいても、限定的なもの。議長が制止の発言をします。
日本では野党は法案提出を乱発し、本命の与野党対決議案に先立っての審議を要求をすることがあります。とにかくなんでもいいから法案を提出して、本命の議案の審議を遅らせるのです。また議案に先立って審議が優先される、内閣不信任決議案や各大臣の不信任決議案(参議院では問責決議案)なども行われます。これも国会の勢力図をみれば結果はわかったもの。時間稼ぎだけの審議となります。確実に否決される内閣不信任決議案を延々と審議し、否決まで持ち込み、時間を稼ぐ。何かばかばかしいことが今でも行われています。
さらにばかばかしいのは牛歩戦術。これは起立採決でなく議院規則で認められた投票による採決確認を議長に求め、投票を全員ですることにします。そして議場の前にある投票箱に至るまでをゆっくりと歩き時間を稼ぐのです。議員の多くがこれをやると、数時間かかります。歩くのをやめると注意がくるので、ゆっくりゆっくりと1センチ、2センチと歩いていくのです。最近はこれをやると国民からの批判の方が多いと分かってきたようで、あまり見かけなくはなりました。最近では山本太郎議員が一人牛歩戦術を安保法案に関して行い、話題を呼びました。
確かに、民主主義は時間がかかる、と言われます。しかし、私は民主主義のための時間は議論や調整のために振り分けられるべきもので、意味なき演説や意味なき法案提出や牛歩のために割かれるべきとは思っていません。韓国国会での12時間近くのフィリバスターも問題ですが、日本もアメリカもあまり褒められたものとは思いません。何か、民主主義の本質から外れているような気がしています。(おわり)
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(連載1)韓国の国会で11時間39分のフィリバスター
児玉 克哉 2016-03-17 12:35
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(連載2)韓国の国会で11時間39分のフィリバスター
児玉 克哉 2016-03-18 10:55
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