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2016-02-03 13:10
(連載1)防衛生産・技術基盤、現場の情熱に感動
佐藤 正久
参議院議員(自由民主党)
1月29日(金)、日本の防衛生産・技術基盤を担う方々の現場の声に触れるべく、三菱重工の相模原製作所と洞菱工機(どうりょうこうき)を訪問した。目にした試作品の可能性に心が躍り、現場で汗する関係者の方々の情熱に感動した一日。まず足を運んだのが、三菱重工の相模原製作所。神奈川県の相模原市にあり、戦車を造っていることで有名だ。
今回目にしたのは、水陸両用車の試作機。この性能が、凄い。特に水上速力は圧巻。護衛艦を造り、潜水艦を造り、自動車のエンジンを造り、戦車も造る。そんな三菱重工ならではの強みが存分に発揮された試作機だった。この水陸両用車の可能性には大いに期待したい。
周知のとおり、水陸機動団を新編する陸上自衛隊は、米国からAAV-7水陸両用輸送車を調達する。AAV-7は世界10カ国以上で使用され、湾岸戦争にも投入された、ベストセラー。一方で、1960年代に開発が始まった相当古い装備品でもある。設計も古く、整備にも相当な負担がかかる。そして何より問題なのは、AAV-7は、米国から調達するため何両導入しようと、いくら予算を投じようと、日本の企業には恩恵がないこと。むしろ今は、外国製の装備品に予算が割かれることで、日本の防衛生産・技術基盤へ振り向けられる予算が圧迫されている。
つまり、一見、新しい装備品を取得し、防衛力が高まっているかのように見えても、実際には、国内企業が苦境に立たされ、国内の防衛生産・技術基盤が揺らいでいるという一面がある。(つづく)
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佐藤 正久 2016-02-03 13:10
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