バーナンキ議長が「縮小はまだ先」と穏やかに処したことで、中国はホッとし、金利の自由化へと舵を取ろうとしています。米中は呼吸を合わせ、大きな混乱をうまく避けているように見えます。その一方で、コモディティ相場が下げています。中国の需要を見込んだ金や銅など国際商品市況が下落しています。中国の景気減速から、資源の需要を当て込んだヘッジファンドなどの投機筋がだいぶ損失を出しているようです。中国を含むBRICSは、今「潮目の変わる時」にあります。これを新興国が米国QEの依存から脱却する良いチャンスだととらえる意見もあります。Fidelity Worldwide Investment社Chief Investment Officer、Dominic Rossiは、”Time for EM countries to rip up the model of self-sufficiency”(新興国が自己充足的モデルへ転換の時)とコラムを書いている(FT紙7月16日付)。