このIRRIの技術はその後アフリカにもたらされて、IRRIとアフリカ稲作開発協会(WARDA)との共同研究と開発により矢張り病害虫に強く、アフリカの気候、風土に合ったネリカ米(New Rice for Africa)として結実し、今後のアフリカの食糧問題解決に大きな役割を果たすことが期待されています。工業面のみならずASEANの農業面での成功の経験は、同時にアフリカ、中近東、中南米諸国の国造りの上に置いても注目され、踏襲されるべきモデルとなっています。同時にこれらの地域に対する日本のODA実施に当っても、十分に考慮されるべき点であると考えます。