各国の代表的経済学会の集まりである国際経済学協会(International Economic Association、IEA、「国際経済学会」との表記もある)の世界大会が、ついに中国の首都北京で開催された。第16回世界大会が7月4-8日に、清華大学経済管理学院(School of Economics and Management)・公共政策管理学院(School of Public Policy and Management)において、青木昌彦会長(米スタンフォード大学)の組織により実現したのである。両学院の建物は、キャンパス内の中国的デザインの他の建物に比べて、比較的コンパクトで、外観もほとんど中国的ではない。経済管理学院の回廊の壁面には、歴代のノーベル経済学賞受賞者の写真がずらりと飾られている。創立百周年を祝う清華大学(1911年設立)から、「ノーベル経済学賞受賞者を出すぞ」との意気込みが、教授・学生からも壁からも伝わってくる。大会の使用言語は英語で、会場にいると中国にいることを忘れるほどであった。学院長の挨拶でも、清華大学が中国において特別な存在であることが強調された。