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2006-05-31 12:32
必要な場合にはアメだけでなく、ムチも用意せよ
山本裕美
大学生
森下義孝氏は5月6日の投稿「ミャンマーの人権問題を議論してほしい」の中で、「『日・ASEAN対話』の報告書を読む限りでは、ミャンマーの人権問題は議論されなかったようだが、ミャンマー以外のASEAN諸国は主導権を取って、事態の解決を働きかけるべきだし、日本も域内の民主主義大国としてこの問題を等閑視すべきでない」と主張しておられます。
私はこの森下氏の主張に全面的に賛成です。先日の報道によると、ミャンマーの軍事政権は民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー女史に対し、自宅軟禁措置の延長を行ったようです。ミャンマーは、2006年のASEAN議長国を辞退しましたが、それはASEANのこれまで取ってきた「建設的関与」策なるものが、結局は内政不干渉の大前提を掲げた「消極的関与」策にすぎなかったことを暴露したのではないでしょうか。ミャンマー問題はASEAN諸国すべてが一致して説得を行い、必要な場合にはアメだけでなく、ムチも用意するとの決意を示してこそ、初めて解決に向かう問題だと思います。
「東アジア共同体」構築において極めて重要になってくるのは、自由や民主主義、基本的人権の尊重、法の支配などの基本原理であり、地域におけるこれらの基本原理のリーダーは日本をおいて他にないはずです。日本としても、問題解決に向けてASEANと協力して取り組んでほしいと思います。
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投稿履歴
ミャンマーの人権問題を議論してほしい
森下義孝 2006-05-06 19:17
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必要な場合にはアメだけでなく、ムチも用意せよ
山本裕美 2006-05-31 12:32
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