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2010-04-06 08:36
共和党支持者にある人種偏見の傾向
島 M. ゆうこ
エッセイスト
ティーパーティの基本的特徴は3つある。(1) 地域毎にリーダーは存在するが、それぞれ強調する議題は異なり、一人の指導者の下に全国で統一した組織はない。(2) 政治的に結束した団体ではない。(3)メンバーはほとんどが白人で、オバマ政権の政策を良く理解せず、盲目的に反対しているだけの共和党支持者である。
半年位前、元大統領ジミー・カーターは「ティーパーティは、オバマ大統領に対して人種的偏見を持っている」と、誤解を与えるような微妙な発言をし、論議をかもし出したことがある。カーター氏が言いたかったのは「オバマ大統領が黒人であるという事実に対して、彼らは敵意を表現している」ということだった。人種偏見を持たない一般のアメリカ人の認識として「人種偏見を持つ有権者は、大抵共和党支持者である」ということだ。
共和党が人種偏見を持つ政党かどうかは断言できないが、アメリカの政治と人種の関連性について、現実のアメリカ政治の人種構成をみると、単なる偶然とは思えない事実がある。例えば、上院の場合、現在共和党には黒人議員はひとりもいないが、民主党には1人の黒人議員が存在する。下院の場合、共和党の黒人議員はゼロであるのに対して、民主党の黒人議員は38名もいる。
歴史的にみても、1900年以降、上院には共和党の黒人議員が存在したのはわずか1人だけであるのに対して、民主党の黒人議員は3名存在した。下院の共和党議員はこれまでわずか3名であるのにたいし、民主党の黒人議員は91名も存在している。事実に基いた数字は、ときには言葉以上に隠された何かを訴える力がある。
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投稿履歴
共和党支持者にある人種偏見の傾向
島 M. ゆうこ 2010-04-06 08:36
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「共和党には人種差別傾向がある」との指摘には強い疑問
河村 洋 2010-04-16 20:09
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河村様からご指摘頂きました件について回答
島 M. ゆうこ 2010-04-19 03:08
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