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当フォーラムは、日本にとって戦略的に重要な地域についての最新かつ正確な情報を収集分析し、その成果を発信する機会として「アフリカ政策パネル」を新たに立ち上げた。豊富な天然資源に恵まれ、また急激な人口増加が見込まれるなど潜在力あふれる「アフリカ」。携帯電話の普及などデジタル革命も急速に進み、「最後のフロンティア」とも呼ばれている一方で、アフリカは日本にとってまだまだ十分に知られていない地域ともいえる。
皆様ご承知のとおり、遡ること約30年前の1993年、冷戦が終結し、国際社会のアフリカ支援に対する関心が薄れゆく中で、その重要性を論じた日本が、アフリカ開発に関するフォーラムとして立ち上げたのが、アフリカ開発会議(TICAD)である。それ以降、日本はTICADなどを通じて、「最後のフロンティア」たるアフリカ市場の潜在力を日本経済の成長につなげるべく、外交実績を積み上げてきた。
他方、技術革新による経済成長や人口増加の目覚ましいアフリカだが、紛争や貧困、気候変動など、依然として多くの課題に直面している。加えて、近年では、中国がインフラ整備に巨額の投資を行うなど各国が影響力を強めているもの事実である。
以上の問題意識をふまえ、当フォーラムは、日本版アフリカセンターともいうべき「アフリカ政策パネル」を始動させ、遠藤貢東京大学教授を主査にお迎えし、日本を代表するアフリカ・中国の政治経済の専門家等が一堂に会し、アフリカでいま何が起きており、今後何が起こるのか、そして、アフリカの将来の行方などについて、多角的な視点から探るものである。
以上の目的を達成するべく、本パネルは、以下のメンバーを中心に、調査・研究活動を実施している。

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また、本パネルでは、いわゆる、「グローバル・サウス」と呼ばれる国々のうち、その存在感を高めているアフリカの動向をより多角的に分析するべく、「中露の勢力圏構想の行方と日本の対応」研究会との合同で開催した。
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第5回「アフリカ政策パネル」
TICAD 8を振り返る
当日は外部講師として、間瀬博幸外務省中東アフリカ局アフリカ部アフリカ第一課長をお迎えし、表題テーマについて、遠藤貢主査などを含む、出席者45名との間で討議を行った。
第4回「アフリカ政策パネル」
超加速経済アフリカ:
アフリカの今
当日は外部講師として、椿進Asia Africa Investment and Consulting代表パートナーをお迎えし、表題テーマについて、遠藤貢主査などを含む、出席者100名との間で討議を行った。
第2回「アフリカ政策パネル」
拡大するロシアのアフリカ進出:
その現状と課題
当日は外部講師として、ドミトリ・ストレリツォフ・モスクワ国際関係大学アジア・アフリカ学部長および廣瀬陽子・慶応義塾大学教授をそれぞれお迎えし、表題テーマについて、遠藤貢主査などを含む、出席者50名との間で討議を行った。
第1回「アフリカ政策パネル」
アフターコロナ時代のアフリカ:
今、日本にできること
グローバル・フォーラムは、東京大学アフリカ地域研究センター等の協力の下、2020年12月11日に東京(オンライン形式)において、第1回「アフリカ政策パネル」アフターコロナ時代のアフリカ:今、日本にできることを実施した。