国際対話
世界との対話
ユーラシア2025:ポスト・パワーシフトの地政学
グローバル・フォーラム(GFJ)は、公益財団法人日本国際フォーラム(JFIR)および仏国際関係戦略研究所(IRIS)との共催により、2018年2月28日(水)に東京で、世界との対話「ユーラシア 2025:ポスト・パワーシフトの地政学」を開催しました。
現在、世界は国際秩序の変動期に差し掛かりつつありますが、中でもユーラシアでは、中国による「一帯一路」構想の進展や、欧州の先行き不安、中東情勢の混迷、北極海航路の開通などに加え、インド、中央アジア、コーカサスなどの地政学的要衝をめぐる主要国間における緊張関係の高まりが顕著にみられます。また、不干渉・単独行動主義を強めるドナルド・トランプ米大統領の誕生により、世界の地政学的な環境はその危険度を増しております。こうした中で、日本を含む国際社会は、かかるユーラシアの国際秩序の変動の着地点を展望した上で、いかにその新たな状況に対応していくべきか、その具体的指針を探ることは喫緊の課題といえます。その際、21 世紀の最初の四半世紀が終了する 2025 年を一つの節目とすることは無意味ではないと思われます。
このような問題意識を踏まえ、ユーラシア大陸全域にわたる地政学に関しての国際的な意見交換の場となった本対話には、下記パネリストを含む173名が出席し縦横無尽に議論を交わしました。とりわけ今回は、地政学の分野で世界的権威であり、地政学最良の入門書として名高い『世界情勢地図』の著者であるパスカル・ボニファス仏国際関係戦略研究所所長がこの対話に出席するため緊急来日し、ユーラシア大陸の地域大国である中露の特質と日欧の課題を鋭く指摘するなど議論をリードしました。
【日本側パネリスト】
【開会挨拶】 | 渡辺 繭 | GFJ 執行世話人/JFIR 専務理事 |
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【基調講演】 | 渡邊 啓貴 | JFIR 上席研究員/東京外国語大学教授 |
【モデレータ】 | 高畑 洋平 | GFJ 常任世話人 |
【パネリスト】 | 廣瀬 陽子 | 慶應義塾大学教授 |
【パネリスト】 | 三船 恵美 | 駒澤大学教授 |
【モデレータ】 | 矢野 卓也 | JFIR 研究センター長 |
【パネリスト】 | 宇山 智彦 | 北海道大学教授 |
【パネリスト】 | 鈴木 美勝 | ジャーナリスト/専門誌『外交』前編集長 |
【パネリスト】 | 河合 正弘 | JFIR 上席研究員/東京大学特任教授 |
プログラム記載順
【海外側パネリスト】
【フランス】 | パスカル・ボニファス | 仏国際関係戦略研究所所長 |
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【カザフスタン】 | ダニヤル・コスナザロフ | ナルホズ大学研究員 |
【アメリカ】 | スコット・シーマン | ユーラシア・グループ・アジア担当部長 |
プログラム記載順
「世界との対話」ユーラシア2025:ポスト・パワーシフトの地政学 会議資料
本対話では、登壇したパネリストが報告中に使用する会議資料が出席者に配布されました。
会議資料は、PDF形式で公開しております。下記ボタンからご覧下さい。
「世界との対話」ユーラシア2025:ポスト・パワーシフトの地政学 報告書
グローバル・フォーラムは、2018年4月23日、本対話の報告書を公開いたしました。同報告書では、パネリストやその他の参加者の紹介や当日なされた主な議論のほか、逐語的な速記録(オフレコを除く)等が詳細に記載されております。
報告書全文は、PDF形式にて下記ボタンからご覧になることができます。
「世界との対話」ユーラシア2025:ポスト・パワーシフトの地政学 メモ
「世界との対話」ユーラシア2025:ポスト・パワーシフトの地政学では、報告書に先駆けてその議論の概要を記したメモがリリースされました。
メモ全文は、PDF形式にて公開しておりますので下記ボタンからご覧下さい。