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2025-06-22 14:53

少子化の中国はロボットによる軍隊を考えている

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 先日、「中国で世界初の人型ロボット格闘技イベント、レフェリーにパンチ繰り出す一幕も」とのメディア報道を読んだ。以前中国で四足歩行のロボットを「警察犬」として使うようになったということを書いたと思う。中国の場合は「警察や軍隊のロボット化」ということを進めている。これは二つの意味合いがある。一つ目は「人的な被害がない」ということである。実は人的な被害というのは二つの意味合いがある。一つは徴兵をする必要がないという、文字通りの意味である。中国は韓国や日本と同様に急激な少子化になっており、慌てて一人っ子政策を注視している。しかし、出生率は上がらず、子供が増えないという状況になっている。もちろん今まで戸籍のない子供「黒子」を元に戻すというようなことをすれば、秩序が維持できなくなってしまうのでそのようなことはしない。そして、そのようにしてロボットにしてしまえば、死んでも賠償金(遺族年金)を払わなくて済むということになる。要するに生産人口を減らすことなく他国と戦うことができるという意味がある。

 これは想像がつくのであるが、もう一つの意味は「裏切らない」ということである。つまり、中国は秦の始皇帝の時代から裏切りの歴史であり、その裏切りによって政権が変わるということになるのである。その様に考えれば「人間ならば絶対に裏切らない」ということはあり得ない。しかしロボットでありプログラムしてしまえば、絶対に裏切らない軍隊が出来上がる。なおかつ、突撃命令に従わなかったり、恐怖で逃げ出すような軍もいなくなるということになる。命令に忠実で裏切らない軍隊ということがもう一つの意味があるということにある。

 二つ目は「量産ができる」ということである。こちらもあまり必要がない。ある意味で技術と原材料さえあれば、当然に生産ができる。人ならば育つまでい数十年かかるが、数か月でロボットは製造ができてしまうのである。そのように考えれば、軍隊の増減も簡単にできるということになってしまうのである。逆に言えば「人口減少を肯定したうえでの軍隊」を言うことを整備しており、その軍隊の訓練を「ロボットの格闘技」ということを言って様々な人や研究機関や企業を巻き込んでいるということになる。

 このニュースを見て「ロボットが格闘技をしていて面白い」などとボクシングなどのスポーツを見ているような感覚を持っている人は、あまりにも幼稚であり安全保障に関して全く考えていないということである。また、このようなロボットが、警察、つまり中国国内でも中国人に対して引き金を引くということになる。つまり、「天安門事件のような事件に関してロボット軍が国内の治安を守る」つまり「中国人をロボットが殺す」ということもありうるという前提であろう。このようなことが、普通に行われているということを考えるべきであろう。そしてこのロボット軍が台湾に侵攻する日も近いのではないか。
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