国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2022-03-14 23:22

ロシアによるウクライナ侵略:日本へのメッセージ

オフルィズコ ヴォロディミル ウクライナ元外務大臣
 ロシアは3月7日、他の民主主義の国々の中からウクライナと日本をロシアの非友好国に指定し、そのリストに含めました。これは、センセーションを巻き起こすようなことではまったくありません。自由・民主主義・幸福・人権という、これらすべての価値観は、ロシアにとっては敵なのです。それはなぜでしょうか。ロシアが野蛮で非人道的な国であり社会であるからです。ロシアは攻撃的な態度を取り、占領し殺戮を繰り広げ、市民の建物を爆撃し、考えられるすべての国際基準に違反しています。これが、ロシアを罰しなければならない理由であり、ロシアが罰せられる理由なのです。
 
 現在、ウクライナは最前線にいます。ウクライナ軍はウクライナだけでなく、世界の民主主義の秩序を雄々しく守っているのです。努力を結集すれば、私たちはもちろん勝つことができるでしょう。民主主義の世界は、腐敗したプーチン政権よりもはるかに強力です。
  日本は友好国として、ウクライナ支援のために何ができるでしょうか。
 1.すべてのロシアの銀行が日本国内に保有する資産を凍結する。
 2.日本によるロシアへの投資を禁止し、ロシア直接投資基金へ制裁措置を講じる。
 3.ロシア産の天然ガス・原油・石炭輸入を禁止する。
 4.ロシア産のソフトウェア製品の輸入を禁止する。
 5.ウクライナに対して犯罪を実行したロシアのサイバー部隊を抑圧する。
 6.「アエロフロート」およびその他のロシアの航空会社に対し飛行禁止空域を設定する。
 7.ロシア船舶の入港を禁止する。
 8.国際組織、国際的なスポーツイベント・文化イベントやスポーツ連盟へのロシアの加盟を一時停止するための国際的な取り組みに積極的に参加する。
 9.ロシアの外交パスポート所有者による日本入国の査証政策を実施する。
 10.ロシア政府の役人およびその家族の査証や居住許可を無効にし、新たな査証の発行や居住許可を与えない。
 11.日本に滞在するロシアの外交官の数を大きく減らす。
 12.ソーシャルネットワークの「フコンタクテ(Vkontakte)」や「アドナクラースニキ(Odnoklassniki)」、インターネットポータルの「ヤンデックス(Yandex)」、Eメールサービスの「mail.ru」に加えて、「Russia today(ロシア・トゥデイ)」やロシアのプロパガンダを担うその他のメディアをブロックする。
 
 ロシアの無法者が私の国を破壊しました。多くの都市が廃墟となっています。私たちが勝利した後には、破壊されたインフラの復興が大いに必要となるでしょう。日本は、つぎのことを始めようとG7の国々の間で声を上げることができます。
第一に、ウクライナのための、国際金融機関の下でのG7による復興資金(マーシャル・プラン)。
第二に、JICAが実施するウクライナ復興プロジェクトに加えたさらなる取り組み。
第三に、ウクライナの経済回復にとって追加的な重要手段となるウクライナとのFTA協定。
 
 ロシアの野蛮な政権のカウントダウンは始まりました。このプロセスを後戻りさせないために、私たちは最善を尽くすべきです。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『議論百出』から他のe-論壇『百花斉放』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム