国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2019-06-03 20:43

(連載1)誰もがうらやむ蜜月の日米関係

岡本 裕明 海外事業経営者
 トランプ大統領ご夫妻訪日のニュースは尽きないようですが、一部にはいろいろつまらないことをいう人もいるようです。共産党の小池書記局長は日米貿易交渉に関して8月に何か大きな発表ができる、という点に関して「参院選対策でアメリカに口止めしたのではないか」、立憲の枝野代表は「天覧相撲でも2階から見るのになぜ升席なのか」、はたまた立憲の辻本氏に至っては「トランプ氏は観光旅行で日本に来るのか。安倍晋三首相はツアーガイドか」(以上産経要旨)と述べています。ここまで言うとこの方の性格のひねくれ方は私の家のドライヤーのコードと同じ(直しても直してもすぐよじれる)かもしれません。
 
 テレビでもフジテレビ系の「バイキング」で東国原英夫氏が貿易交渉スタンスについて日本はTPP11と同程度の水準で妥協を狙っているのでは、という見方に「トランプ大統領はそんなこと聞かない。それだったらTPPに入ってますよ。二国間で(交渉)するってことは、農産物の関税をタダにしろ、それで自動車は25%(の追加関税を)取るぞと」とトランプ大統領の交渉内容が強気であると強調。すると司会の坂上氏が「そしたら(日本はアメリカの)舎弟だよ?」などと大統領に対し、批判的ともとれるコメントを繰り広げた、(リアルライブより要約)と報じられています。
 
 東国原氏の論点は違います。トランプ氏は多国間交渉が嫌で常に二国間でベストディールを引き出すことを目論んでいます。それは多国間交渉になると双方の国のインタレストを最大限にアピールできず、必ず妥協の産物になりかねない点、および、自分の短い任期中に最大限の成果を上げるというアメリカ短期効率主義が背景です。司会の坂上氏においては受け狙いのつもりかもしれませんが、フジサンケイグループの放送において風上に置けない発言です。
 
 今回で安倍氏とトランプ氏は5回目のゴルフ外交をしています。トランプ氏との外交においてゴルフを5回もできる人はいません。時間がかかるゴルフを一緒にするのはよほど気が合わないとできないものです。では他にゴルフ出来る首脳はいないのかといえばゴルフをする理由が立つ国でないとなりませんが、そうなると日本やイスラエル、英国といった主要同盟国で長く安定した歴史が背景にあることは要件でしょう。(つづく)
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『議論百出』から他のe-論壇『百花斉放』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム