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2016-03-26 12:14

(連載2)イギリスはEUを離脱するのか

児玉 克哉  社会貢献推進機構理事長
 こうした条件を掲げて、キャメロン首相はイギリス国民にEU残留を訴えます。確かに本当にイギリスがEUを脱退するとなれば、自動車などの製造企業やイギリスの経済を支えている金融業などがイギリスに留まるかどうか、不明な部分があり、不安な要素です。しかし、EUに加盟していないスイスやノルウェーなどのように、他のEU諸国との間で自由貿易協定を結び、関税面でのメリットを得る可能性もあります。つまり、必ずしもEU離脱によって企業がイギリスから離れるとは言えないのです。金融業もEU内に匹敵するだけのものがないので、イギリスがEUを脱退しても、優位性を保ったままとなる可能性も高いのです。

 イギリスのEUからの脱退は、イギリス経済にどういう影響を与えるかは、やってみなければわからない部分が多いのです。となると、国民投票の行方は、その時の国民の感情に左右されるといって過言ではありません。おそらく僅差の決定になるでしょう。移民・難民の問題が、国民投票の前にメディアでクローズアップされるかどうか。その時の景気の状況がどう捉えられるか、などがポイントになりそうです。

 イギリスがEUを脱退するとすれば、それはEUのあり方に大きな影響を与えます。EUの実験は大きな後退を余儀なくされるでしょう。最近、元気のないヨーロッパ。もしイギリス脱退となれば、ヨーロッパの景気はさらにわるくなる可能性があります。ヨーロッパの守護神ドイツの景気も落ち込むと、EUは非常に厳しい時期を迎えることになります。状況を注視する必要があります。

 私の予想は僅差ながら、イギリスはEUの脱退を決めるのではないか、です。イギリスはヨーロッパのイギリスではないのです。イギリスはイギリスなのです。この感覚が最後のひと押しになるのではないかと思っています。(おわり)
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