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2007-12-24 12:35
日中は「地球のドクター」のパートナーたれ
岩國哲人
衆議院議員
10月に開かれた中国の第17回共産党大会では、国土建設、経済計画、環境問題について新しい方向が打ち出されました。中国にも「成熟した開発」とも言うべき歴史の新段階が始まるのでしょう。一方わが国でも福田内閣がスタートして、外交の姿勢はアジア重視外交への転換が鮮明になり、その意欲の表れとして、年内訪中が12月27日に実現します。私自身は、南開大学客員教授を引き受けて早いもので8年となり、12月17日から3日間を北京・天津で過してきました。北京も天津もクリスマスや新年を前にした華やかな雰囲気に包まれ、来年の北京オリンピックへの大きな期待もあり、活気を感じました。政界・官界・学界の日本関係者の間には、新年は「未来志向型」の中日関係改善への期待も強く感じました。日本の野党第一党・民主党の450人という大型訪中団の影響もあったことと思います。
私の訪中日程は、アジア太平洋研究センターの斡旋で、まず、中国社会科学院・日本研究所の王屏教授・哲学博士との対談で始まりました。中国社会科学院は、1977年5月に設立された中華人民共和国の哲学及び社会科学研究の最高学術機構であり、総合的な研究センター・シンクタンクです。対談の際に王屏教授から依頼を受け、中国の新聞「環球時報」に、「中日首脳会談への期待」と題して寄稿しました。「環球時報」は、中国共産党中央委員会の機関報「人民日報」を発行する人民日報社の、1993年に創刊された国際紙で、200万部の購読者を有しています。以下に、その内容を転載します。
中日首脳会談への期待
地球温暖化をはじめとする環境問題が国境を越えた世界の最重要課題となっている中、温家宝首相は最近「環境首相」を目指すと述べられました。これは中国の環境問題に対する強い熱意と世界的課題解決への責任感の表われと受けとめたいと思います。GDPで世界トップ10に入るアジアの大国である日本と中国の2カ国は、環境問題においても世界をリードしていくべきだと考えます。このたびの福田首相と温家宝首相の首脳会談が「地球を救う首脳会議」となることに強く期待しております。
私の持論ですが、以前出雲市長をつとめておりました時から、日本は「地球のドクター」としての役割を果たすべきだと考えております。「地球のドクター」にふさわしい思想と伝統と技術と能力を持っている日本が環境問題をリードし、ぜひともアジアの大国である中国にはそのパートナーとして、大きな役割を果たしていただきたいと思っております。中国と日本は、古来から自然を尊敬し、自然と共生し、自然を大切にする思想を共有するなど、パートナーとしては最もふさわしい二つの国だと思います。また、経済発展をとげ、ますます成長を続けている中国は、技術の面でもふさわしいパートナーと言えるでしょう。
日本の福田首相にとっての新年の最重要課題は、日本で開かれる環境サミットを成功に導くことです。その福田首相にとって中国の協力は最大の力強い支援と言えるでしょう。地球が今、病気となり、急に熱を出したり、泣きだしたり、叫び、助けを求めて、ドクターによる治療を必要としている今、両国が手を取り合い、ともに環境対策を進めていくのは緊急の課題であり、世界が求めているメッセージではないでしょうか。中日首脳会談の成功をお祈りいたします。
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