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2026-07-21 13:19
ギニアの鉄鉱石について
真田 幸光
大学教員
西アフリカにギニア共和国という国があります。「赤道ギニア」とは異なる国であります。そして、このギニアには、「シマンドゥ鉱山」という鉱山があり、そこでは、確認埋蔵量約44億トン、鉄含有率約66%を誇る、世界最大級と言われる、未開発・超高品位鉄鉱石プロジェクトが進行しています。
現在は、中国本土企業連合と資源メジャーのリオ・ティントを中心に、共同開発が進展しており、年産最大1億2,000万トンの規模で出荷を本格化させようとしています。圧倒的な品質と規模、即ち、鉄含有率約65.5%〜66%という超高品位な鉄鉱石が採掘されていることから、世界が注目しています。この品質は、良質と言われるブラジルのカラジャス鉱山に匹敵し、製鉄時の二酸化炭素排出量削減にも寄与するとのことで、様々な面から良質と言われているのです。ところで、このプロジェクトのサイトであるシマンドゥ鉱山は内陸にあり、鉱山から大西洋岸まで鉄鉱石を輸送、輸出していかなくてはならぬ為、総延長600キロメートルを超えるギニア横断鉄道(トランスギニア鉄道)と新港湾施設が建設しなくてはなりませんでした。
そのプロジェクトに積極的に関与したのが、自国内で鉄鉱石が埋蔵、産出されるものの、その質が低いことから国際競争力を担保出来ない、中国本土でありました。こうして、当該プロジェクトが完成、それがフル稼働されると、その生産量(年間1億2,000万トン)は、世界の海上輸送量の約7.5%に相当し、世界の鉄鉱石市場の勢力図(現在はオーストラリアやブラジルが主流)を塗り替えるとも予想され、その中軸に中国本土が入り込んでくると言うことになりましょう。こうして当該プロジェクトの開発は中国本土主導で加速され、中国本土の宝武鋼鉄集団などの企業が出資しているのであります。また、こうしたことから、採掘された鉄鉱石は、主に中国本土の製鉄所へ運ばれていくことになりそうです。
尚、こうしたことからギニア共和国の主権信用格付けは、主要格付機関のS&Pグローバル・レーティングで長期・短期外貨建て及び自国通貨建てともに「B+/B」となっており、今後の見通しも「安定的(またはポジティブ)」と評価されています。そして、格付けごとの主なポイントは以下の通りです。
*強み(プラス要因): 豊富な鉱物資源(世界有数のボーキサイト埋蔵量やシマンドゥ鉄鉱石プロジェクトなど)に牽引される力強い経済成長見通し
*課題(マイナス要因): 低い開発水準、インフラの未整備、政治的および制度的な脆弱性
とされています。
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