ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2021-08-25 13:08
コロナとオリパラ
古閑 比斗志
医師
平和の祭典である東京オリンピック2020が無事終了し、8月24日パラリンピックの開会式が開催された。オリンピックやパラリンピックが開催されて良かったと思っているのは私やアスリートだけではあるまい。東京オリンピックの中止を声高に叫んでいた人々の日本分断の意図はオリンピックの平和の力で潰えたのである。今後は15%の人々と共に世界変革が進むであろう。
またコロナ感染拡大をオリンピックとパラリンピックのせいにしてはならない。欧米を見てもこの急激なコロナ感染拡大は従来株からデルタ株に置き変わったことによる。デルタ株に置き変わったためコロナウイルスは水痘ほどに感染しやすくなったという報告もある。コロナウイルス感染症の国内流行は進んでいるが高齢者や合併症のある方へのワクチン接種はワクチンの偏在を生むほど進んでおり更にワクチン接種が進めば落ち着いてくることが予想される。カクテル療法の外来での点滴治療開始により重症化が更に減少すればゴールは見えてくる。
東京都によれば入院している方々においてはワクチン接種が済んでいない方が多いと聞く。高齢者と比較して重症化率は下がるものの中年男性の方々は合併症もあり、積極的にワクチン接種に臨んでいただきたい。20代30代の方々の患者数が増加しているが不顕性感染を考慮すれば多くの若者が感染していると想像される。重症化はしないが後遺症は若者に多い傾向がある。味覚臭覚障害、心筋炎や平滑筋の炎症を起こしている可能性が高い。引き続きワクチン接種を促す必要があろう。
開催地における小学生のパラリンピック観戦が取り沙汰されているが、基本的に小学生はコロナに感染するが重症化はしない。従って教職員および父兄が積極的にワクチン接種を受ける必要がある。小池都知事の英断に拍手を送りたい。小中学生には日本製の安心安全なワクチンが出来るのを待ちたい。今まさに一人一人が感染を防ぐべく基本に立ち返りしっかりと「手洗い」「うがい」等感染を防ぐ努力をする事が必要とされているのである。
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
一覧へ戻る
総論稿数:4819本
グローバル・フォーラム