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2017-04-13 13:41
(連載1)シリア情勢
緒方 林太郎
衆議院議員(民進党)
4月10日、決算委員会第一分科会の質疑に立ち、冒頭、シリアにおいて「化学兵器は使用されたのか」、「使用したのはアサド政権か」の2点について聞きました。答弁は、前者については「はい」でしたが、後者については現時点では確定的な答弁がありませんでした。
また、化学兵器の使用はレッドラインを超えたのか、と質問しました。この「レッドライン」という表現は、2013年時点でオバマ大統領が使った表現です。通常、米国大統領が「レッドライン」という言葉を使えば、「やったら武力行使だ」という事を含意します。しかし、オバマ大統領は化学兵器使用に対してそのオプションを選びませんでした。それがオバマ大統領の権威の低下を招いたわけでして、今回、トランプ大統領がシリアに攻撃をしたのは、その時との対比を強く意識したのではないかなと思っています。なお、答弁は「米国が判断する事」というちょっと「?」な答弁でした。
そして、イラク攻撃の時との対比で誰もが気になる「証拠の提示はあったのか?」という問、これは聞かざるを得ません。答弁は「米国とのやり取りの詳細については控える」というものでした。まあ、これ以上の答弁は用意されていなさそうでしたので、これはあまり追いませんでした。
更に本件に伴う安倍総理の声明について質問しています。これはメディア各位が間違って報道しているものです。安倍総理が言っているのは、(1)化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国政府の決意を支持、(2)今回の米国の行動はこれ以上の事態の深刻化を防ぐための措置と理解、(3)国際秩序の維持と同盟国と世界の平和と安全に対するトランプ大統領の強いコミットメントを高く評価、です。(つづく)
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