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2010-11-29 12:04
提言「外国人受入れの展望と課題」に反対
山田 五郎
無職
今回発表された日本国際フォーラムの政策提言「外国人受入れの展望と課題」をざっと読んだ印象を述べます。移民を受け入れてはならない理由は、欧州の失敗などを例示して、色々書いてあるのに、高度人材を受け入れねばならない理由が一言も書いてありません。たいていの移民受入れ論は、活性化や多様性をあげるのに、それすらない(見落としの可能性はありますが)。そもそも失業率が5%に達し、大学新卒者のおよそ40%が就職先が決まらずに苦しみ、既卒の若者がフリーターで結婚出来ないという悲惨な状況の中で、なぜ外国の「高度人材」を積極的に受け入れねばならないのか。よほど丁寧に理由を書かなければ、誰も納得しないでしょう。
アジアとのつながりを重視するというのであれば、多数の日本の若者をアジア諸国に留学させればよいではないですか。むろん、奨学金をたっぷり支給して。一人当たり年に200万円の奨学金で、1万人として年間予算は200億円です。なんとかなる金額でしょう。
外国人高度人材を受け入れるとすれば、留学生数が圧倒的に多い中国人が中心になるでしょう。1年ほど前でしたか、野村證券の中枢部に在籍する京大出身の中国人による不正が発覚しました。日本の中枢部にまで中国人が入り込んでいる現状に驚愕したことを思い出しました。国立の研究機関や大学などでは、すでに中国人が大量に入り込み、最先端で活動しています。
提言は「もっと外国人を受け入れよ」という主張なのでしょうか。一応「国内の人材を最大限に活用する」とは書いてありますが、具体的な活用手段は何も説明がなく、単なるリップサービスに過ぎないことは明白です。「安全保障、治安、国の一体性などにも配慮する」とは書いてありますが、安全保障への懸念はなお残ります。日本の若者の置かれている苦境をなんとも思わないのでしょうか。
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