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2010-08-02 12:02
テレビの「竜馬伝」を見て思うこと
湯下 博之
杏林大学客員教授
テレビの大河ドラマ「竜馬伝」が人気を集めている。私も熱心な視聴者の一人であるが、竜馬が国内の争いをやめさせて日本という国全体を救うために全身全霊を打ち込む姿を見ていると、現在の日本と比べて、いろいろと考えさせられてしまう。現在の日本も、国の将来を決定づけるような重要な時期にある。国際関係においても然りであり、国内の政治、経済、社会問題についても然りである。そして、今、真剣に問題に取り組み、正しい方向づけをしないと、日本は、国際的には取り残され、国内的には悲惨な状況に陥りかねない。
国際的には、いわゆる「第三の開国」を進めるとともに、多極化、他文化共生の国際社会で、経済大国、技術先進国として、自分の実力やすぐれた価値観を生かした応分の貢献を積極的に行いつつ、日米関係やアジアとの関係を基盤として、存在感のある国として栄えることが必要である。国内的にも、バブルがはじけた後の新しい経済構造が出来ないまま民心がすっかり元気をなくして内向きになってしまい、加えて、少子高齢化や格差問題に代表される種々の基本的な枠組の変化が起っているのに、それをしっかり据えて長期的視点に立った対応をせず、つけ焼き刃的な対策に終始している。これでは、問題が解決する筈がない。
教育の問題についても、もっと、人造りや人材育成の観点に立った教育を行う必要がある。ところが、政治家も政党も、そのような基本的な問題に取り組もうとせず、世論受けのよいことを言い、選挙で議席数を増やすためには手段を選ばないといった行動に明け暮れているように思われてならない。
坂本竜馬のように、本心、日本の将来を想い、そのために身体をはって努力を傾ける政治にならないと、今の日本は先が無い。そのためには、日本をどうするかについての政策が必要である。「思い」だけではだめである。実行できない公約でもだめである。小手先の政策もだめである。十分に詰めた、実行可能な政策とその実現のシナリオが必要である。先ず、政治家とオピニオン層がそういう政策論をせよ、と竜馬なら言うのではないであろうか。
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