たまたまグローバル・フォーラムのホームページにアクセスしたところ、「日中対話」の「報告書」が目に飛び込んできました。「東アジア共同体」の可能性について日中の関係者がこんなに熱い議論をしていたなんて、知りませんでした。最近の「政冷経熱」と言われる日中関係がすべてだと思いこんでいたひと（この「対話」について知るまでの私を含む）にとっては、とても信じられない事実です。

　日中の首脳外交や公的外交が停滞しているのは、誠に残念ですが、そういうときこそ、学者、ジャーナリスト、経済人等いろいろな分野の民間人が、自由な立場で率直な議論をしあうべきだと思います。いろんな日本人と中国人が一堂に会して、本音の議論をする多層なトラック２の交流が極めて重要だと思います。こうした観点からもグローバル・フォーラムの「日中対話」が今後も続けられることを希望します。