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2006-04-06 20:26
正直言って自分は身震いしました。
寺沢 勇
地方公務員
『グローバル・フォーラム会報』元旦号で「日本・黒海地域対話、開催さる」という見出しを見たとき、「黒海地域って何っ?」っていうのが、自分の正直な最初の反応でした。「黒海地域側からはウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、トルコ、グルジア、ロシアの7ヵ国から14人が出席し」というくだりを読んで初めて「あの黒海のこと!」と理解しました。
それにしても、これが政府、民間をつうじて日本として最初の「黒海地域」とのコンタクトだと知り、「グローバル・フォーラムってすごいんだなあ!」と思うと同時に、国としての日本はまだまだ極東の小国で、世界舞台では大国ではないんだなあ!と実感しました。
ルーマニアから来たパシュク前国防相が「古来黒海地域は、欧州と中央アジアを結ぶ東西回廊とロシアと中東を結ぶ南北回廊の交差する戦略的地域として、通商・軍事の要路となってきたが、今後はカスピ海の石油・天然ガスを世界市場に運び出すエネルギー回廊として重要だ」と言うのを聴いて、正直言って自分は身震いしました。
石油小国日本として、八方への目配りをしなければならないときに、ぜひ黒海地域へも関心を持ちたいものです。「対話」の最後に、黒海経済協力機構のジャパリゼ事務総長から「日本もオブザーバー参加してほしい」との要請があり、同席していた日本外務省の局長さんが「前向きに検討したい」と答えたそうだけれども、「国会答弁」と同じその場かぎりの答弁ではなく、やる気のある「黒海答弁」であったと信じたい。
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